- Within Temptation (Lyrics) -The Truth Beneath The Rose

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涸れた倦み

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    5 年前

涸れた倦み

2012年8月24日金曜日

奴隷

1庭はもう見えない
窓辺に口の聞けない形に器を並べる
踏み躙られた舌や捨てた唇を入れてある

2夢中で胸を抱き締めた靴音はもう聞こえない
唯一度寛ぐこともなく
欠けた時を埋め合わせるには余りに急で

3自由の地に生まれた人はいない
思うままに生きる人もいない
思いを手にすると皆有りもしない

4生体実験を知る人はいない
「ありません。」と言うと皆有りもしない
「知らない。」と言うと有った事は無かった事になる
「言わない。」事にすると何を言っても良い

5生体実験を好む人は良い人に見せたがる
「癒されたい」人は癒される事はない
「幸せになりたい」人は不幸に向かう
「愛さなければならない」人は愛を口にすると愛が逃げる

6生体実験を好む人は死んでいる
死にたがる死んでしまいたがる死んでもいいと思いたがる
生きて痛がる

7生体実験を知る人はいない
「見なかった」と言うと死体が踊り出す
「皆殺し」は人の数の欠如を意味するのではなく人の心の欠落の犯行

8生体実験を好む人は死刑を望む
深い所で死んでいる天国で生きよう地獄に落ちていい
地に再び甦ると信じている

9よそゆきに冷えて見せては放り出す
高い空、羽に引かれて見せても為し得ない
涙ぐむ誰と彼、なるたけ悲しい滴(したた)りにかぶれたい

10虹を見ない
虚飾の色と形を定められず
求められるのか求めるのか影

11求められないまま
人を模する影ばかりが繁殖する
形に成らず形を成せないまま又等分する

12せっせと淫らな軒下
人の形に血肉を補給する
廃れた時代、心底通じたい計器

13なぞなぞの饒舌と具陳
青褪めて限りなく
傲慢がこびり付き妄想に深入りする

14測り知れない類(たぐい)は堕落に向かう
言葉の代わりに唇は感傷に通じ
記憶の代わりに睫毛はこころを思い出す

15貴方が見つけたいのは
幸という実の生る木の下の真実という死体
掘っては埋め掘っては埋め木を植え替える

16真実は緑色の黴の生えた家の戸口で息切れる
お前は数多の洗濯物や布団から何を消したい
準備したように幸のなる木を今日も庭に植える

17少年の名はエックス
少女の名はエックス
私と家族の名と名誉は泥の中に今日も今この時も

18どれだけ大切なものを奪ったか覚えていますか?
どれだけ大切な人を奪ったか覚えていますか?
どれだけ大切な日々を奪っているか分かっていますね

19人はいつも手がかりを探します
真実は現実と向かい合おうとしません
感じてほしいだけ捨てて置かれたい

20生体実験を好む人は表に現れた姿と形をノートに記す
事実と罪は顔に刻まれ
名札を首にぶら下げて黒白の灰に塗れる

21人間の人間たる所以はその前頭葉にある・・
何がほしいか海馬に聞け・・
脳各部位で成立し得るノーベル子孫の今日的目出度さ

22結局
三人の男出入りに子供を付き合わせたんじゃ
基本的イメージはダメージとして表出する

23幸福になりたいと人が言う
幸福になりたい誰かは不幸でありたがる
幸福になりたいありたい幸福は要らない知らない

24疎外感から逃れ出来上がる絶対
揺るぎのない法則という凶器
実のところ肩を寄せ安直を結び付けただけ

25どうなるものでもない
伝えられても伝えない
落日に囚われて星の位置に縋りつく

26死ぬ間際
賤しい布を広げ五月蝿く知らせる
囲みの中に重なる死体が見えるでしょ

27どうなるものでもない
伝えても伝わらない
死影に怯え向かうは謀る外

28冬でさえ幻の舎に棲む武器商
命を賭けて国を救うと云うのなら
其の命と人形を捨てよ其の海原に其の荒野に

29夫なしに語れない貴方の甘い絶望
過去は失われるもの今日、昨日はない
貴方の書いても書いても消える文字で救える人はいない

30見てたでしょ見てたでしょ
見てたでしょ見てたでしょ
苛めた苛めて苛めて殺したでしょ

31言葉から言葉へ筋道を
生き延びるための倹(つま)しい博学は
悪意から悪意へ向かう道に実を結ぶ

32辛うじて寄る詩を恋う岸
心の赴くままに忘れ隔たる
小雨に濡れ満ち潮に沈む

33命に傾く赤い月
世を染めるのは新しいという趣
見放され拗けて焼ける

34背骨が焼ける
僅かな足踏みさえ許されない
歩いても歩いても広々とした場所に出ない

35庭はもう見えない
心の向こう終日苦々しく
国が欠け爪が欠け言い始めると片言

0:56 2012/08/05日曜日

木村は、7月梅雨が終わった後、三日かけて庭を掘り返し、木を全て植え返しています。
梅雨を過ぎて剪定したり、木を植え替える90近い一人暮らしのお婆さんはいません。
何を掘り返したかは、毎年、中海や養和病院近くに大量に発生している虫で分かります。
昨年その虫が私の庭にも大量に発生しました。
その翌日、木村は、直ぐ庭を掘り返しています。
木村は、年に数回壁を塗り直します。

又この下の記事を7月27日に移してありました。

非表示になっていました。
Unto a broken heart1704/Emily Dickinson翻訳

Unto a broken heart
No other one may go
Without the high prerogative
Itself hath suffered too.
失恋に至るまで
それ自体も又、深手を負って来た気高い優越がなければ
どんな人も耐えられないだろう