Blue Eyes - Within Temptation (Lyrics)

Blue Eyes - Within Temptation (Lyrics)

Title Blue Eyes
Artist Within Temptation

Blue eyes just smile to the world
Full of dreams and with fascination
Too soon she saw that her hands were chained and pulled without any freedom
It's always the same, they fear no way out
I cannot break it
I can take it no more

It's burning me up inside
Lost all my tears, can't cry
No reason, no meaning
Just hatred
No matter how hard I try
You fear the beast inside
It's growing, it's waiting
Just to hurt you

This heart was hurt by the light and
I see your world that tries to deny us
Now everything that I love has died or has been shattered to pieces
It's always the same, they fear no way out
I cannot break it
I can take it no more

Just to hurt you
Just to hurt you

Can't you see their eyes, what lies inside
They've given up, they no longer shine
Too soon they close with one last cry
Before they turn to light

It's burning me up inside
Lost all my tears, can't cry
No reason, no meaning
Just hatred
No matter how hard I try
You fear the beast inside
It's growing, it's waiting
Just to hurt you

Just to hurt you

Within Temptationは、
オランダのシンフォニックメタル(オーケストラ、合唱とのアンサンブルは、シンフォニー・交響曲を思わせる)、ゴシックメタルバンド(中世教会風、歌詞もキリスト教がバックにある。)

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涸れた倦み

  • 存在 台所では - 存在 台所では台所では一刻も早く意識を失い嫌悪を丸め込み明瞭を閉じ込め夜明けまでに肝心なことは振り捨てて打ち明けるとしたら一言二言台所では言わなくてもいい自分がトマトに似てしまうので恥ずかしい理不尽に駆け寄っては母は暗い窓の向こうを見詰め泣いていた開けっ放した戸から引っ張り込みたい希望私は母の後ろで分別というも...
    5 か月前

涸れた倦み

2013年2月28日木曜日

冬の絹糸

皇室、角川、与謝野晶子は短歌を盗む。
盗むのは、皇室、角川書店、与謝野晶子です。
講談社、文芸春秋社、その他出版社、芸術院会員=芥川賞直木賞中原中也賞その他文学賞が泥棒、殺人に協力しています。

白い海峡 田川寿美(高音質)

1一筋に
ものの道を往き尽くし
胸を通す
冬の絹糸

2そのような歌
そのような安息
招かれて
受戒の宿に座る

3省みる態(わざ)で
我が身を食う
平らに凭れて
心を食う

4野も暮れて
人本主義
のーとぶっくに書く
私を犠牲にすると

5遠い空
汚れた窓
移ろう世の手懸り
つっかいに揃えるこの手足

6不遇に向かい
静かに捩れる白い糸
喉の鎖
剥落す

7罪を叩かれ
時に火を点け
紙に火を点け
近い橋を断つ

8堪(こら)えて急ぐ夕
まめやかに無実を語る
唯事と装い
独房を好む

9そのような歌
そのような安息
手の届く蔓(つる)
掻き集め

10数多(あまた)の歪みに床を敷く
移ろう世に
川は折れ
波はなぞる

11背いては
放たれる矢
日の傾き
焦がれる落下

12一通り流され
一通り落ちる
夕べに咲く
根紫の

13白く
繕わず
甲斐のない細やかさで
土に埋もれる

14省みる情けで
我に寄り
俗を離れて
世を憂う

15神仏一様に
消え失せ
定めの青(みどり)
詞海に揺れる

13:28 2013/02/02土曜日

角川書店、講談社、文芸春秋社は、YahooPingを総務省と共謀の上外しています。
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2013年2月27日水曜日

冬の絹糸

石破茂、皇室、角川、与謝野晶子は盗む。
短歌、詩を盗むのは、皇室、角川書店、与謝野晶子です。
講談社、文芸春秋社、その他出版社、芸術院会員=芥川賞直木賞中原中也賞その他文学賞が泥棒、殺人に協力しています。

1一筋に
ものの道を往き尽くし
胸を通す
冬の絹糸

2そのような歌
そのような安息
招かれて
受戒の宿に座る

3省みる態(わざ)で
我が身を食う
平らに凭れて
心を食う

4野も暮れて
人本主義
のーとぶっくに書く
私を犠牲にすると

5遠い空
汚れた窓
移ろう世の手懸り
つっかいに揃えるこの手足

6不遇に向かい
静かに捩れる白い糸
喉の鎖
剥落す

7罪を叩かれ
時に火を点け
紙に火を点け
近い橋を断つ

8堪(こら)えて急ぐ夕
まめやかに無実を語る
唯事と装い
独房を好む

9そのような歌
そのような安息
手の届く蔓(つる)
掻き集め

10数多(あまた)の歪みに床を敷く
移ろう世に
川は折れ
波はなぞる

11背いては
放たれる矢
日の傾き
焦がれる落下

12一通り流され
一通り落ちる
夕べに咲く
根紫の

13白く
繕わず
甲斐のない細やかさで
土に埋もれる

14省みる情けで
我に寄り
俗を離れて
世を憂う

15神仏一様に
消え失せ
定めの青(みどり)
詞海に揺れる

16生者の列に座り
重ねる明け暮れ
潮は満ち
潮は引く

17浅はかな
愛玩に耐える
腕のか細く
棺(ひつぎ)に降る

18冬の絹糸
人の面影は消え
目覚めて猶
憂い深し

19形有るものに心注ぎ
夕べの墨に滲む
欠ける季節
縺れるあれこれ

20桜の色
空の色
隙間なく切れ込む
筋道の

21生きて行く逝く
このこころと
この身ひとつ
飾る声は丸む

22放つ舌は労しく
拒む時は重く
桜の色
空の色

23生きて行く逝く
捨てて捨て遣る
水に棲み
命に宿る

24光が降る
詞海に揺れる
覚悟を組み込む
冬の絹糸

25糸が切れないように
花緒が切れないように
掌(てのひら)の道筋が切れないように
四面楚歌の空の下

26後ろに囚われ
遠い道の先に定めを捕え
今日の代わりに
昨日の代わりに

27明日の代わりに
私の身代わりに
手折る花
かわす道

28割り切れなさを
誤魔化し
私の形に縮めて
生を重ねる

29名も尽き
運も尽き
抱く思いのみ際限なく
一切心安からず

30天に諂(へつら)わない
地に積み上げない
己を蔑(ないがし)ろにして
惑わされず

31過ぎた景色を
誤魔化し
私の色に染めて
季節を重ねる

32日が暮れる
影が傾く
哀れげに
人の体

33隅々まで
実を汲み尽くし
残らず
踏み拉(しだ)く

34慎みを横糸に
退屈を縦糸に
明らめを合わせ
布(きぬ)を織る

35さくらの色
空の色
やわらかな春の装い
甦る呼吸

36どうしてよいのか
途方に暮れる
有り触れて
人の心

37一面に
薄い氷結
求められる代わりに
思う色

38冬の色
物の姿は
一夜の幻
黴臭い矛盾

39駆ける空
遠く雲が流れる
代償(つぐな)いに
時は骨と化す

40どうしてよいのか
有り触れて
一様に
白い絹糸

41降る程に
感傷に付き添い
縺れを
頼みとする

42風の中
子供が声を交わす
渡る
切れない血の道筋

15:03 2013/03/01金曜日


角川書店、講談社、文芸春秋社は、YahooPingを総務省、石破茂と共謀の上、外します。
石破茂は、子供の会社を検索、国家予算を使って妨害します。
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水無田気流と中原中也賞=山口市は、私の書いた詩を盗み、私の夫を殺害した場所に、彼らが購入した赤いノートに私に似た文字でその詩を改竄して置きました。
私は赤いノートは買いません。
私は、青いノートが好きです。

冬の絹糸

皇室、角川、与謝野晶子は短歌を盗む。
盗むのは、皇室、角川書店、与謝野晶子です。
講談社、文芸春秋社、その他出版社、芸術院会員=芥川賞直木賞中原中也賞その他文学賞が泥棒、殺人に協力しています。


女ひとり旅(田川寿美)

1一筋に
ものの道を往き尽くし
胸を通す
冬の絹糸

2そのような歌
そのような安息
招かれて
受戒の宿に座る

3省みる態(わざ)で
我が身を食う
平らに凭れて
心を食う

4野も暮れて
人本主義
のーとぶっくに書く
私を犠牲にすると

5遠い空
汚れた窓
移ろう世の手懸り
つっかいに揃えるこの手足

6不遇に向かい
静かに捩れる白い糸
喉の鎖
剥落す

7罪を叩かれ
時に火を点け
紙に火を点け
近い橋を断つ

8堪(こら)えて急ぐ夕
まめやかに無実を語る
唯事と装い
独房を好む

9そのような歌
そのような安息
手の届く蔓(つる)
掻き集め

10数多(あまた)の歪みに床を敷く
移ろう世に
川は折れ
波はなぞる

11背いては
放たれる矢
日の傾き
焦がれる落下

12一通り流され
一通り落ちる
夕べに咲く
根紫の

13白く
繕わず
甲斐のない細やかさで
土に埋もれる

14省みる情けで
我に寄り
俗を離れて
世を憂う

13:28 2013/02/01金曜日

角川書店、講談社、文芸春秋社は、YahooPingを総務省と共謀の上外しています。
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2013年2月26日火曜日

冬の絹糸


皇室、角川、与謝野晶子は短歌を盗む。
盗むのは、皇室、角川書店、与謝野晶子です。
講談社、文芸春秋社、その他出版社、芸術院会員=芥川賞直木賞中原中也賞その他文学賞が泥棒、殺人に協力しています。


唐獅子牡丹 / 高倉健

1一筋に
ものの道を往き尽くし
胸を通す
冬の絹糸

2そのような歌
そのような安息
招かれて
受戒の宿に座る

3省みる態(わざ)で
我が身を食う
平らに凭れて
心を食う

4野も暮れて
人本主義
のーとぶっくに書く
私を犠牲にすると

5遠い空
汚れた窓
移ろう世の手懸り
つっかいに揃えるこの手足

6不遇に向かい
静かに捩れる白い糸
喉の鎖
剥落す

7罪を叩かれ
時に火を点け
紙に火を点け
近い橋を断つ

8堪(こら)えて急ぐ夕
まめやかに無実を語る
唯事と装い
独房を好む

9そのような歌
そのような安息
手の届く蔓(つる)
掻き集め

10数多(あまた)の歪みに床を敷く
移ろう世に
川は折れ
波はなぞる

11背いては
放たれる矢
日の傾き
焦がれる落下

12一通り流され
一通り落ちる
夕べに咲く
根紫の

13白く
繕わず
甲斐のない細やかさで
土に埋もれる

15:39 2013/01/31木曜日

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2013年2月25日月曜日

冬の絹糸

大川栄策 - さざんかの宿

皇室、角川、与謝野晶子は短歌を盗む。
盗むのは、皇室、角川書店、与謝野晶子です。
講談社、文芸春秋社、その他出版社、芸術院会員=芥川賞直木賞中原中也賞その他文学賞が泥棒、殺人に協力しています。

1一筋に
ものの道を往き尽くし
胸を通す
冬の絹糸

2そのような歌
そのような安息
招かれて
受戒の宿に座る

3省みる態(わざ)で
我が身を食う
平らに凭れて
心を食う

4野も暮れて
人本主義
のーとぶっくに書く
私を犠牲にすると

5遠い空
汚れた窓
移ろう世の手懸り
つっかいに揃えるこの手足

6不遇に向かい
静かに捩れる白い糸
喉の鎖
剥落す

7罪を叩かれ
時に火を点け
紙に火を点け
近い橋を断つ

8堪(こら)えて急ぐ夕
まめやかに無実を語る
唯事と装い
独房を好む

9そのような歌
そのような安息
手の届く蔓(つる)
掻き集め

10数多(あまた)の歪みに床を敷く
移ろう世に
川は折れ
波はなぞる

11背いては
放たれる矢
日の傾き
焦がれる落下

12一通り流され
一通り落ちる
夕べに咲く
根紫の

15:21 2013/01/30水曜日

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2013年2月24日日曜日

冬の絹糸

皇室、角川、与謝野晶子は短歌を盗む。
盗むのは、皇室、角川書店、与謝野晶子です。
講談社、文芸春秋社、その他出版社、芸術院会員=芥川賞直木賞中原中也賞その他文学賞が泥棒、殺人に協力しています。

無錫旅情


1一筋に
ものの道を往き尽くし
胸を通す
冬の絹糸

2そのような歌
そのような安息
招かれて
受戒の宿に座る

3省みる態(わざ)で
我が身を食う
平らに凭れて
心を食う

4野も暮れて
人本主義
のーとぶっくに書く
私を犠牲にすると

5遠い空
汚れた窓
移ろう世の手懸り
つっかいに揃えるこの手足

6不遇に向かい
静かに捩れる白い糸
喉の鎖
剥落す

7罪を叩かれ
時に火を点け
紙に火を点け
近い橋を断つ

8堪(こら)えて急ぐ夕
まめやかに無実を語る
唯事と装い
独房を好む

9そのような歌
そのような安息
手の届く蔓(つる)
掻き集め

10数多(あまた)の歪みに床を敷く
移ろう世に
川は折れ
波はなぞる

11背いては
放たれる矢
日の傾き
焦がれる落下

13:16 2013/01/29火曜日

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2013年2月23日土曜日

冬の絹糸

皇室、角川、与謝野晶子は短歌を盗む。
盗むのは、皇室、角川書店、与謝野晶子です。
講談社、文芸春秋社、その他出版社、芸術院会員=芥川賞直木賞中原中也賞その他文学賞が泥棒、殺人に協力しています。

1一筋に
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冬の絹糸

2そのような歌
そのような安息
招かれて
受戒の宿に座る

3省みる態(わざ)で
我が身を食う
平らに凭れて
心を食う

4野も暮れて
人本主義
のーとぶっくに書く
私を犠牲にすると

5遠い空
汚れた窓
移ろう世の手懸り
つっかいに揃えるこの手足

6不遇に向かい
静かに捩れる白い糸
喉の鎖
剥落す

7罪を叩かれ
時に火を点け
紙に火を点け
近い橋を断つ

8堪(こら)えて急ぐ夕
まめやかに無実を語る
唯事と装い
独房を好む


9そのような歌
そのような安息
手の届く蔓(つる)
掻き集め

10数多の歪みに床を敷く
移ろう世に
川は折れ
波はなぞる

13:23 2013/01/28月曜日


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2013年2月22日金曜日

冬の絹糸

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1一筋に
ものの道を往き尽くし
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冬の絹糸

2そのような歌
そのような安息
招かれて
受戒の宿に座る

3省みる態(わざ)で
我が身を食う
平らに凭れて
心を食う

4野も暮れて
人本主義
のーとぶっくに書く
私を犠牲にすると

5遠い空
汚れた窓
移ろう世の手懸り
つっかいに揃えるこの手足

6不遇に向かい
静かに捩れる白い糸
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7罪を叩かれ
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紙に火を点け
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15:22 2013/01/26土曜日

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2013年2月21日木曜日

冬の絹糸

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そのような安息
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3省みる態(わざ)で
我が身を食う
平らに凭れて
心を食う

4野も暮れて
人本主義
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私を犠牲にすると

5遠い空
汚れた窓
移ろう世の手懸り
つっかいに揃えるこの手足

6不遇に向かい
静かに捩れる白い糸
喉の鎖
剥落す

7罪を叩かれ
時に火を点け
紙に火を点け
近い橋を断つ

8堪(こら)えて急ぐ夕
まめやかに無実を語る
唯事と装い
独房を好む

15:22 2013/01/26土曜日

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2013年2月20日水曜日

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2そのような歌
そのような安息
招かれて
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3省みる態(わざ)で
我が身を食う
平らに凭れて
心を食う

4野も暮れて
人本主義
のーとぶっくに書く
私を犠牲にすると

5遠い空
汚れた窓
移ろう世の手懸り
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7罪を叩かれ
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15:10 2013/01/25金曜日

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2013年2月19日火曜日

冬の絹糸

皇室、角川、与謝野晶子は短歌を盗む。
盗むのは、皇室、角川書店、与謝野晶子です。
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そのような安息
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平らに凭れて
心を食う

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15:06 2013/01/24木曜日

2013年2月18日月曜日

冬の絹糸

皇室、角川、与謝野晶子は短歌を盗む。
盗むのは、皇室、角川書店、与謝野晶子です。
講談社、文芸春秋社、その他出版社、芸術院会員=芥川賞直木賞中原中也賞その他文学賞が泥棒に協力しています。

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そのような安息
招かれて
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3省みる態(わざ)で
我が身を食う
平らに凭れて
心を食う

4野も暮れて
人本主義
のーとぶっくに書く
私を犠牲にすると

5遠い空
汚れた窓
移ろう世の手懸り
つっかいに揃えるこの手足

12:48 2013/01/23水曜日

2013年2月17日日曜日

冬の絹糸

皇室、角川、与謝野晶子は短歌を盗む。
盗むのは、皇室、角川書店、与謝野晶子です。
講談社、文芸春秋社、その他出版社、芸術院会員が泥棒に協力しています。

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冬の絹糸

2そのような歌
そのような安息
招かれて
受戒の宿に座る

3省みる態(わざ)で
我が身を食う
平らに凭れて
心を食う

4野も暮れて
人本主義
のーとぶっくに書く
私を犠牲にすると

13:13 2013/01/22火曜日

2013年2月16日土曜日

冬の絹糸

皇室、角川、与謝野晶子は短歌を盗む。
盗むのは、皇室、角川書店、与謝野晶子です。
講談社、文芸春秋社、その他出版社、芸術院会員が泥棒に協力しています。

1一筋に
ものの道を往き尽くし
胸を通す
冬の絹糸

2そのような歌
そのような安息
招かれて
受戒の宿に座る

3省みる態(わざ)で
我が身を食う
平らに凭れて
心を食う

13:06 2013/01/21月曜日

2013年2月15日金曜日

冬の絹糸

皇室、角川、与謝野晶子は短歌を盗む。
今日から新しい詩を書き始めます。
盗むのは、皇室、角川書店、与謝野晶子です。
講談社、文芸春秋社、その他出版社、芸術院会員が泥棒に協力しています。

1一筋に
ものの道を往き尽くし
胸を通す
冬の絹糸

2そのような歌
そのような安息
招かれて
受戒の宿に座る

15:42 2013/01/20日曜日

2013年2月14日木曜日

冬の絹糸

皇室、角川、与謝野晶子は短歌を盗む。
今日から新しい詩を書き始めます。
盗むのは、皇室、角川書店、与謝野晶子です。
講談社、文芸春秋社、その他出版社、芸術院会員が泥棒に協力しています。

1一筋に
ものの道を往き尽くし
胸を通す
冬の絹糸

14:00 2013/01/19土曜日

2013年2月13日水曜日

中庸を重んじなければならない

1余分な幸福を私に下さるの?
奥様の余分なダイヤモンドを白い指に?
私は飛べない鳥?
私は歩くヒト

2筋のない物語り
意味のない話
手を離し
用意する退屈

3丸めた背中
乾いた唇
指に触れ眼差しで戯れ
大儀に落ちる

4余分な幸福を私に下さるの?
紅を付けて待って
私は不平の化粧を落として
又、色を塗ったり剥がしたり

5弄(いじ)り回した顔で
息せき切って取り入ろうとする
腐ったリズム、だれたメロディー
傾く項(うなじ)

6人は中庸を重んじなければならない
私は駅へ急ぐ
言葉を集め共に染まり
たちまち巡る経緯

7滅びを愛しみ
有るか無しかの線上を往き重ね
明日へ急ぐ
私は性急を先んじなければならない

8偽りをヒトの唇に捉え
水に色を溶く
直向(ひたむ)きを美と心に刻み
私は性急を先んじなければならない

9性急を先んじ中庸を疎んじ
表に立つ
実を捨て傷を構わず
慎みの居を構える

10束縛する首
強がる切れ込み
絡む管
我を封じ人に染まる

11余分な幸福を私に下さるの?
緩やかに成る途途
ひたすら満たない胸に
人並の

12幸福は従う法則
希望の棲む家
靴を脱ぎ窓を拭くと
みたいな灯が消えそこに座っているような

13幸福は通り過ぎた橋
それはそこに置いてある
そこに置いてある
或るものの方へ小さくぶれては何かがあったような

14そこに置いて来た赤い靴
汽車が駅を発ち
船が陸を離れ
そして踊らない女

15中庸を重んじなければならない
皮が千切れるほど踊ってはならない
行く道は平ら
でこぼこを押し切って平ら

16たれか、或る山と谷を知りませんか
躊躇わず身を捨て軌跡をなぞる
蟠(わだかま)りの節を小声で歌う
たれか、或る鳥と物言わぬ雨の夢を見ませんでしたか

17釣り合いの取れた目鼻を取り外し
拗(ねじ)ける女と巻き付く手を作る
迸(ほとばし)る血を盛る
たれか、或る牢獄を知りませんか

18中庸を重んじなければならない
逸(はや)る思いに耐えなければならない
摘んだり断ち切ったり蔑(さげす)んだり企んだり
山と谷を定め鳥は雨に打たれ

19私(わたくし)だけに雨が降る
昨日の疵を貫き
或る者の黒白(こくびゃく)を弄び
私(わたくし)だけに雨が降る

20山と谷に踏み込む細い足
よくよく飼い馴らす家は
逃げ道を揃える
爪が撓(しな)る身が沈む

21長たらしい秋に耐えなければならない
いい加減な色
柔らかな実
中庸を重んじなければならない

22よくよく飼い馴らされた人は
幸せにラインを引きたがる
首が傾く目が落ちる
たれか、人の行く道を知りませんか

23美(うるわ)しい夕暮れ
失う声
忘れられないように床の片隅にいる
たれになれば両手を突いて立ち上がれる

24いい加減な色
柔らかな実
忘れられないように庭の片隅に佇む
たれか、人になる季節を届けてくれませんか

25長たらしい夜に耐えなければならない
仮寓に住み
毬を捨てて石にならなければならない
ぎざぎざの

26弄(いじ)り回す空
赤い三日月
呪(まじな)いで巡り来る幸福
余分な幸福を私に下さるの?

27奥様の余分なダイヤモンドを老いた指に?
私は歩けないヒト?
捨てた街
千切れた記憶

28片隅でただ失って行く
貴方は幸福ですか?
長たらしい幸福に溶ける色
熟しきった実

29仮寓に住むいい加減な記憶
忘れられたい昨日
忘れたい
幸せのライン

30熟した柿の実を食べています
分かり易い望みがほしい
釣り合いの取れた声を聞き
忘れた歌が聞きたい

31張り切る空を鳥が渡る南へ南へ
歩けないヒトに価値のない方角へ向かう
操り人形のよう
ヒトになれない私は俯き揺れる

32赤い靴を履こう
片隅を広げ
折れ曲がり
手の付けられない人形のように

33踊ろう
海を広げ
陸を広げ
両手を広げ

34赤い靴を履いて
踊ろう
ヒトになれない鳥になれない
ヒトになるまい天を翔けまい

35幸福は通り過ぎた橋に
そこに置いてある赤い靴
そこにいた踊らない女
人形になりたくない女

36幸福は一枚の便箋の上に
粗筋を書いてごたごた塗りたくって
押し込めて
破って明らめて

37貴方は幸福ですか?
長たらしい幸福に飽きませんか?
熟し切った愛を握り潰したい
蕩(とろ)けるような言葉は遣い果たす

38迷いの中で失われる肉と骨
思いがけなく辿る氷上の
凍り付いた言葉と
怯えた眼差し

39貴方は幸福ですか?
分かり易い女になります
優しい女になります
大人になります

40余分な幸福を私に下さるの?
疲れさせません
打ち明けません
踏み込みません

41踊ろう
春を思い
夏に委ね
秋に寄り添う

42踊ろう
花を逃れ
草を踏み
空を開ける

43光の中に失われる定め
呼吸が出来ない
海は空の色
私は人形の形

44幸福は飛んで往く純白の
白い白い鳥
尽きぬ尽きぬ雲
私は人形の形

45ヒトになれない鳥になれない
ヒトになるまい天を翔けまい
余分な幸福を私に下さる?
奥様の余分なダイヤモンドを

46私は人形の形
息を切らした自由
首からぶら下がる純粋
嘴(くちばし)で突付く可能

47私は幸福で
分かり易い女で
優しい女で
大人で

48中庸を重んじなければならない
性急に踊ってはならない
過不足なく
正しく

49最低に倣い
時の流れに似合う
低い音と哀れな調子に恋し
口先だけの歌に倣い

50その心算で道理を呑み込まず
惨たらしい労わりを包み持つ
互いに直向きを隠さずして隠し
中庸を重んじなければならない

51ヒトに届かない
背が届かない
手が届かない
目が行き届かない

52勝ち目のない
実(じつ)のない
つまらない
飛び切りの

53幸福を私に下さるの?
余分な
音に漂い情けに沈む
災いを仕掛けて無為に溺れる

54幸福を私に下さるの?
余分な
それぞれに薄い
散るに馴染んだ

55 花のまま
これはこのまま
あれはあのまま
散るに任せて

56影、翳(かげり)
隅々まで
生(せい)有るものの約束
一つの定め

57色と光
形と線
見ると覆われ
触れると剥がれ

58ふと顔が分からなくなる
一様にそのような美を象(かたど)り
感傷を前に出す
遍(あまね)く、或るヒト

59憂いに近付き遠ざかる
定めを待ち定めに止まる
遍(あまね)く、或るヒト
ふと顔が分からなくなる

60不完全の顔が分からない
次第に私に完全を求める
次第に貴方に不完全を許す
次第に貴方の顔が見えなくなる

61私はヒトに届かない
ヒトに近寄りヒトから遠ざかる
清らかな水うつろな日々
仮寝の庭

62人間のような手
人間のような足
人間のような目
人間のような口と誤解させる耳

63人形のまま
これはこのまま
あれはあのまま
塞がれた背

64ふと
口にすれば皆
定めの海を漂い
仮泊の港に寄る

65ヒトに届かない
ヒトに憧れヒトの形を失う
ヒトの傷を負いヒトの形を失う
私の声が聞こえない

66貴方が見えない
スクリーンが破れ
役割りは終わる
肉体に基づく

67何事につけても
肉にゆき
肉が被(かぶ)る
光を避け埋もれる

68内に圧し込め
幕を引く
滴(したた)る嘆き
映える命

69或るヒトを
正しく生きる
中庸を疎んじ
或いは中庸を重んじ

70余分な幸福を私に下さる?
奥様の余分なダイヤモンドを?
私は飛ばない鳥?
私は歩くヒト

71私は或るヒト
辛うじて世に立つ
凡俗を継ぎ合わせ
野辺を行く

72まるで布の人形のように
望みのない首が揺れる
輝きを失くし
眼差しが揺れる

73地に立っては
骨の運命(さだめ)に従い
唇を開いては
定めの海を往く

74うねりを閉じ込め
鳥は波間に沈む
異なった歌を歌い
異なった空を飛んだ

75私は飛ばない鳥
私は歩くヒト
節々が皆
中庸を重んじている

76節々が皆
不完全を願う
肉は皆
中庸を疎んじる

77肉は常に
完全を求める
余分な幸福を私に下さる?
余分な脂(あぶら)を?

78時折期待し
常に処せられる
水は旅人
しなやかな鎧(よろい)

79人は旅人
手の平に完全を刻み
組み合わされた災いに
しなやかに耐える

80人は終わりを
並んで待つ
人は墓場へ
並んで行く

81中庸を疎んじ
私は一人行く
道を越え
命を捨てて

82性急を先んじ
近い道を急ぐ
誰か、解れない憎悪を知りませんか?
誰か、感覚のない裂け目を知りませんか?

83人は始まりを
確信して待つ
人は地上に
望んで立つ

84非とする時代
我が身を刻み
我が心を晒し
人を引き受ける

85揺らぐ陽
中庸に陥る黄昏の仕掛け
不完全な神が専有する羽
継ぎ接ぎの

86昨日と今日
不完全な私
道はない
望みは失(な)い

87誰彼となく
空を飛びたい
空を飛べたらと歌いました
貴方の空は自由ですか?

88貴方の空は自由を意味しますか?
貴方の空は裂けはしませんか?
まるで皮膚のように
望みを失くした血を滴らせ

89裂けて血を流しませんか?
焼ける空
水に揺れる灯
裂けてひとり

90中庸に仕えながら
性急に流される
それでも日は終わり
新たな思いを待つ

91道は何(いず)れ何処かに行き着く
望みは無くとも
空が有り
陽が上る

92貴方が居ても何れ一人に行き着く
望みは尽きなくとも
地が有り
陽が沈む

93非とする時代
我を駆り立て
暫(しば)し我を排し
人を引き受ける

94傾いては損なわれる
思うにも拠り所とする実(じつ)の無い
貴方の空は自由を意味しますか?
貴方は行く手を見晴らせますか?

95何れ誰もが
幸福は拘束を意味し
ダイアモンドは
拗けた指に不似合いだと気付くでしょう

96人は中庸を重んじなければならない
人は余所余所しく
人は無慈悲であればよい
人の何たるかをを知りたくはなかった

97ふと足は行く道が分からなくなる
地に目を落とせば
定めの星を見失い
穢れを生きる

98これはこのまま
あれはあのまま
書いたら消さない
口にしたら取り消さない

99私は不幸で
分かり憎い女で
冷えた女で
ずっと子供でいたい

100私は歩くヒト
中庸を重んじなければならない
手を貴方の手を
余分な幸福を

15:40 2013/01/18金曜日

2013年2月12日火曜日

中庸を重んじなければならない

1余分な幸福を私に下さるの?
奥様の余分なダイヤモンドを白い指に?
私は飛べない鳥?
私は歩くヒト

2筋のない物語り
意味のない話
手を離し
用意する退屈

3丸めた背中
乾いた唇
指に触れ眼差しで戯れ
大儀に落ちる

4余分な幸福を私に下さるの?
紅を付けて待って
私は不平の化粧を落として
又、色を塗ったり剥がしたり

5弄(いじ)り回した顔で
息せき切って取り入ろうとする
腐ったリズム、だれたメロディー
傾く項(うなじ)

6人は中庸を重んじなければならない
私は駅へ急ぐ
言葉を集め共に染まり
たちまち巡る経緯

7滅びを愛しみ
有るか無しかの線上を往き重ね
明日へ急ぐ
私は性急を先んじなければならない

8偽りをヒトの唇に捉え
水に色を溶く
直向(ひたむ)きを美と心に刻み
私は性急を先んじなければならない

9性急を先んじ中庸を疎んじ
表に立つ
実を捨て傷を構わず
慎みの居を構える

10束縛する首
強がる切れ込み
絡む管
我を封じ人に染まる

11余分な幸福を私に下さるの?
緩やかに成る途途
ひたすら満たない胸に
人並の

12幸福は従う法則
希望の棲む家
靴を脱ぎ窓を拭くと
みたいな灯が消えそこに座っているような

13幸福は通り過ぎた橋
それはそこに置いてある
そこに置いてある
或るものの方へ小さくぶれては何かがあったような

14そこに置いて来た赤い靴
汽車が駅を発ち
船が陸を離れ
そして踊らない女

15中庸を重んじなければならない
皮が千切れるほど踊ってはならない
行く道は平ら
でこぼこを押し切って平ら

16たれか、或る山と谷を知りませんか
躊躇わず身を捨て軌跡をなぞる
蟠(わだかま)りの節を小声で歌う
たれか、或る鳥と物言わぬ雨の夢を見ませんでしたか

17釣り合いの取れた目鼻を取り外し
拗(ねじ)ける女と巻き付く手を作る
迸(ほとばし)る血を盛る
たれか、或る牢獄を知りませんか

18中庸を重んじなければならない
逸(はや)る思いに耐えなければならない
摘んだり断ち切ったり蔑(さげす)んだり企んだり
山と谷を定め鳥は雨に打たれ

19私(わたくし)だけに雨が降る
昨日の疵を貫き
或る者の黒白(こくびゃく)を弄び
私(わたくし)だけに雨が降る

20山と谷に踏み込む細い足
よくよく飼い馴らす家は
逃げ道を揃える
爪が撓(しな)る身が沈む

21長たらしい秋に耐えなければならない
いい加減な色
柔らかな実
中庸を重んじなければならない

22よくよく飼い馴らされた人は
幸せにラインを引きたがる
首が傾く目が落ちる
たれか、人の行く道を知りませんか

23美(うるわ)しい夕暮れ
失う声
忘れられないように床の片隅にいる
たれになれば両手を突いて立ち上がれる

24いい加減な色
柔らかな実
忘れられないように庭の片隅に佇む
たれか、人になる季節を届けてくれませんか

25長たらしい夜に耐えなければならない
仮寓に住み
毬を捨てて石にならなければならない
ぎざぎざの

26弄(いじ)り回す空
赤い三日月
呪(まじな)いで巡り来る幸福
余分な幸福を私に下さるの?

27奥様の余分なダイヤモンドを老いた指に?
私は歩けないヒト?
捨てた街
千切れた記憶

28片隅でただ失って行く
貴方は幸福ですか?
長たらしい幸福に溶ける色
熟しきった実

29仮寓に住むいい加減な記憶
忘れられたい昨日
忘れたい
幸せのライン

30熟した柿の実を食べています
分かり易い望みがほしい
釣り合いの取れた声を聞き
忘れた歌が聞きたい

31張り切る空を鳥が渡る南へ南へ
歩けないヒトに価値のない方角へ向かう
操り人形のよう
ヒトになれない私は俯き揺れる

32赤い靴を履こう
片隅を広げ
折れ曲がり
手の付けられない人形のように

33踊ろう
海を広げ
陸を広げ
両手を広げ

34赤い靴を履いて
踊ろう
ヒトになれない鳥になれない
ヒトになるまい天を翔けまい

35幸福は通り過ぎた橋に
そこに置いてある赤い靴
そこにいた踊らない女
人形になりたくない女

36幸福は一枚の便箋の上に
粗筋を書いてごたごた塗りたくって
押し込めて
破って明らめて

37貴方は幸福ですか?
長たらしい幸福に飽きませんか?
熟し切った愛を握り潰したい
蕩(とろ)けるような言葉は遣い果たす

38迷いの中で失われる肉と骨
思いがけなく辿る氷上の
凍り付いた言葉と
怯えた眼差し

39貴方は幸福ですか?
分かり易い女になります
優しい女になります
大人になります

40余分な幸福を私に下さるの?
疲れさせません
打ち明けません
踏み込みません

41踊ろう
春を思い
夏に委ね
秋に寄り添う

42踊ろう
花を逃れ
草を踏み
空を開ける

43光の中に失われる定め
呼吸が出来ない
海は空の色
私は人形の形

44幸福は飛んで往く純白の
白い白い鳥
尽きぬ尽きぬ雲
私は人形の形

45ヒトになれない鳥になれない
ヒトになるまい天を翔けまい
余分な幸福を私に下さる?
奥様の余分なダイヤモンドを

46私は人形の形
息を切らした自由
首からぶら下がる純粋
嘴(くちばし)で突付く可能

47私は幸福で
分かり易い女で
優しい女で
大人で

48中庸を重んじなければならない
性急に踊ってはならない
過不足なく
正しく

49最低に倣い
時の流れに似合う
低い音と哀れな調子に恋し
口先だけの歌に倣い

50その心算で道理を呑み込まず
惨たらしい労わりを包み持つ
互いに直向きを隠さずして隠し
中庸を重んじなければならない

51ヒトに届かない
背が届かない
手が届かない
目が行き届かない

52勝ち目のない
実(じつ)のない
つまらない
飛び切りの

53幸福を私に下さるの?
余分な
音に漂い情けに沈む
災いを仕掛けて無為に溺れる

54幸福を私に下さるの?
余分な
それぞれに薄い
散るに馴染んだ

55 花のまま
これはこのまま
あれはあのまま
散るに任せて

56影、翳(かげり)
隅々まで
生(せい)有るものの約束
一つの定め

57色と光
形と線
見ると覆われ
触れると剥がれ

58ふと顔が分からなくなる
一様にそのような美を象(かたど)り
感傷を前に出す
遍(あまね)く、或るヒト

59憂いに近付き遠ざかる
定めを待ち定めに止まる
遍(あまね)く、或るヒト
ふと顔が分からなくなる

60不完全の顔が分からない
次第に私に完全を求める
次第に貴方に不完全を許す
次第に貴方の顔が見えなくなる

61私はヒトに届かない
ヒトに近寄りヒトから遠ざかる
清らかな水うつろな日々
仮寝の庭

62人間のような手
人間のような足
人間のような目
人間のような口と誤解させる耳

63人形のまま
これはこのまま
あれはあのまま
塞がれた背

64ふと
口にすれば皆
定めの海を漂い
仮泊の港に寄る

65ヒトに届かない
ヒトに憧れヒトの形を失う
ヒトの傷を負いヒトの形を失う
私の声が聞こえない

66貴方が見えない
スクリーンが破れ
役割りは終わる
肉体に基づく

67何事につけても
肉にゆき
肉が被(かぶ)る
光を避け埋もれる

68内に圧し込め
幕を引く
滴(したた)る嘆き
映える命

69或るヒトを
正しく生きる
中庸を疎んじ
或いは中庸を重んじ

70余分な幸福を私に下さる?
奥様の余分なダイヤモンドを?
私は飛ばない鳥?
私は歩くヒト

71私は或るヒト
辛うじて世に立つ
凡俗を継ぎ合わせ
野辺を行く

72まるで布の人形のように
望みのない首が揺れる
輝きを失くし
眼差しが揺れる

73地に立っては
骨の運命(さだめ)に従い
唇を開いては
定めの海を往く

74うねりを閉じ込め
鳥は波間に沈む
異なった歌を歌い
異なった空を飛んだ

75私は飛ばない鳥
私は歩くヒト
節々が皆
中庸を重んじている

76節々が皆
不完全を願う
肉は皆
中庸を疎んじる

77肉は常に
完全を求める
余分な幸福を私に下さる?
余分な脂(あぶら)を?

78時折期待し
常に処せられる
水は旅人
しなやかな鎧(よろい)

79人は旅人
手の平に完全を刻み
組み合わされた災いに
しなやかに耐える

80人は終わりを
並んで待つ
人は墓場へ
並んで行く

81中庸を疎んじ
私は一人行く
道を越え
命を捨てて

82性急を先んじ
近い道を急ぐ
誰か、解れない憎悪を知りませんか?
誰か、感覚のない裂け目を知りませんか?

83人は始まりを
確信して待つ
人は地上に
望んで立つ

84非とする時代
我が身を刻み
我が心を晒し
人を引き受ける

85揺らぐ陽
中庸に陥る黄昏の仕掛け
不完全な神が専有する羽
継ぎ接ぎの

86昨日と今日
不完全な私
道はない
望みは失(な)い

87誰彼となく
空を飛びたい
空を飛べたらと歌いました
貴方の空は自由ですか?

88貴方の空は自由を意味しますか?
貴方の空は裂けはしませんか?
まるで皮膚のように
望みを失くした血を滴らせ

89裂けて血を流しませんか?
焼ける空
水に揺れる灯
裂けてひとり

90中庸に仕えながら
性急に流される
それでも日は終わり
新たな思いを待つ

91道は何(いず)れ何処かに行き着く
望みは無くとも
空が有り
陽が上る

92貴方が居ても何れ一人に行き着く
望みは尽きなくとも
地が有り
陽が沈む

93非とする時代
我を駆り立て
暫(しば)し我を排し
人を引き受ける

94傾いては損なわれる
思うにも拠り所とする実(じつ)の無い
貴方の空は自由を意味しますか?
貴方は行く手を見晴らせますか?

95何れ誰もが
幸福は拘束を意味し
ダイアモンドは
拗けた指に不似合いだと気付くでしょう

96人は中庸を重んじなければならない
人は余所余所しく
人は無慈悲であればよい
人の何たるかをを知りたくはなかった

97ふと足は行く道が分からなくなる
地に目を落とせば
定めの星を見失い
穢れを生きる

98これはこのまま
あれはあのまま
書いたら消さない
口にしたら取り消さない

99私は不幸で
分かり憎い女で
冷えた女で
ずっと子供でいたい

22:14 2013/01/17木曜日

2013年2月11日月曜日

中庸を重んじなければならない

1余分な幸福を私に下さるの?
奥様の余分なダイヤモンドを白い指に?
私は飛べない鳥?
私は歩くヒト

2筋のない物語り
意味のない話
手を離し
用意する退屈

3丸めた背中
乾いた唇
指に触れ眼差しで戯れ
大儀に落ちる

4余分な幸福を私に下さるの?
紅を付けて待って
私は不平の化粧を落として
又、色を塗ったり剥がしたり

5弄(いじ)り回した顔で
息せき切って取り入ろうとする
腐ったリズム、だれたメロディー
傾く項(うなじ)

6人は中庸を重んじなければならない
私は駅へ急ぐ
言葉を集め共に染まり
たちまち巡る経緯

7滅びを愛しみ
有るか無しかの線上を往き重ね
明日へ急ぐ
私は性急を先んじなければならない

8偽りをヒトの唇に捉え
水に色を溶く
直向(ひたむ)きを美と心に刻み
私は性急を先んじなければならない

9性急を先んじ中庸を疎んじ
表に立つ
実を捨て傷を構わず
慎みの居を構える

10束縛する首
強がる切れ込み
絡む管
我を封じ人に染まる

11余分な幸福を私に下さるの?
緩やかに成る途途
ひたすら満たない胸に
人並の

12幸福は従う法則
希望の棲む家
靴を脱ぎ窓を拭くと
みたいな灯が消えそこに座っているような

13幸福は通り過ぎた橋
それはそこに置いてある
そこに置いてある
或るものの方へ小さくぶれては何かがあったような

14そこに置いて来た赤い靴
汽車が駅を発ち
船が陸を離れ
そして踊らない女

15中庸を重んじなければならない
皮が千切れるほど踊ってはならない
行く道は平ら
でこぼこを押し切って平ら

16たれか、或る山と谷を知りませんか
躊躇わず身を捨て軌跡をなぞる
蟠(わだかま)りの節を小声で歌う
たれか、或る鳥と物言わぬ雨の夢を見ませんでしたか

17釣り合いの取れた目鼻を取り外し
拗(ねじ)ける女と巻き付く手を作る
迸(ほとばし)る血を盛る
たれか、或る牢獄を知りませんか

18中庸を重んじなければならない
逸(はや)る思いに耐えなければならない
摘んだり断ち切ったり蔑(さげす)んだり企んだり
山と谷を定め鳥は雨に打たれ

19私(わたくし)だけに雨が降る
昨日の疵を貫き
或る者の黒白(こくびゃく)を弄び
私(わたくし)だけに雨が降る

20山と谷に踏み込む細い足
よくよく飼い馴らす家は
逃げ道を揃える
爪が撓(しな)る身が沈む

21長たらしい秋に耐えなければならない
いい加減な色
柔らかな実
中庸を重んじなければならない

22よくよく飼い馴らされた人は
幸せにラインを引きたがる
首が傾く目が落ちる
たれか、人の行く道を知りませんか

23美(うるわ)しい夕暮れ
失う声
忘れられないように床の片隅にいる
たれになれば両手を突いて立ち上がれる

24いい加減な色
柔らかな実
忘れられないように庭の片隅に佇む
たれか、人になる季節を届けてくれませんか

25長たらしい夜に耐えなければならない
仮寓に住み
毬を捨てて石にならなければならない
ぎざぎざの

26弄(いじ)り回す空
赤い三日月
呪(まじな)いで巡り来る幸福
余分な幸福を私に下さるの?

27奥様の余分なダイヤモンドを老いた指に?
私は歩けないヒト?
捨てた街
千切れた記憶

28片隅でただ失って行く
貴方は幸福ですか?
長たらしい幸福に溶ける色
熟しきった実

29仮寓に住むいい加減な記憶
忘れられたい昨日
忘れたい
幸せのライン

30熟した柿の実を食べています
分かり易い望みがほしい
釣り合いの取れた声を聞き
忘れた歌が聞きたい

31張り切る空を鳥が渡る南へ南へ
歩けないヒトに価値のない方角へ向かう
操り人形のよう
ヒトになれない私は俯き揺れる

32赤い靴を履こう
片隅を広げ
折れ曲がり
手の付けられない人形のように

33踊ろう
海を広げ
陸を広げ
両手を広げ

34赤い靴を履いて
踊ろう
ヒトになれない鳥になれない
ヒトになるまい天を翔けまい

35幸福は通り過ぎた橋に
そこに置いてある赤い靴
そこにいた踊らない女
人形になりたくない女

36幸福は一枚の便箋の上に
粗筋を書いてごたごた塗りたくって
押し込めて
破って明らめて

37貴方は幸福ですか?
長たらしい幸福に飽きませんか?
熟し切った愛を握り潰したい
蕩(とろ)けるような言葉は遣い果たす

38迷いの中で失われる肉と骨
思いがけなく辿る氷上の
凍り付いた言葉と
怯えた眼差し

39貴方は幸福ですか?
分かり易い女になります
優しい女になります
大人になります

40余分な幸福を私に下さるの?
疲れさせません
打ち明けません
踏み込みません

41踊ろう
春を思い
夏に委ね
秋に寄り添う

42踊ろう
花を逃れ
草を踏み
空を開ける

43光の中に失われる定め
呼吸が出来ない
海は空の色
私は人形の形

44幸福は飛んで往く純白の
白い白い鳥
尽きぬ尽きぬ雲
私は人形の形

45ヒトになれない鳥になれない
ヒトになるまい天を翔けまい
余分な幸福を私に下さる?
奥様の余分なダイヤモンドを

46私は人形の形
息を切らした自由
首からぶら下がる純粋
嘴(くちばし)で突付く可能

47私は幸福で
分かり易い女で
優しい女で
大人で

48中庸を重んじなければならない
性急に踊ってはならない
過不足なく
正しく

49最低に倣い
時の流れに似合う
低い音と哀れな調子に恋し
口先だけの歌に倣い

50その心算で道理を呑み込まず
惨たらしい労わりを包み持つ
互いに直向きを隠さずして隠し
中庸を重んじなければならない

51ヒトに届かない
背が届かない
手が届かない
目が行き届かない

52勝ち目のない
実(じつ)のない
つまらない
飛び切りの

53幸福を私に下さるの?
余分な
音に漂い情けに沈む
災いを仕掛けて無為に溺れる

54幸福を私に下さるの?
余分な
それぞれに薄い
散るに馴染んだ

55 花のまま
これはこのまま
あれはあのまま
散るに任せて

56影、翳(かげり)
隅々まで
生(せい)有るものの約束
一つの定め

57色と光
形と線
見ると覆われ
触れると剥がれ

58ふと顔が分からなくなる
一様にそのような美を象(かたど)り
感傷を前に出す
遍(あまね)く、或るヒト

59憂いに近付き遠ざかる
定めを待ち定めに止まる
遍(あまね)く、或るヒト
ふと顔が分からなくなる

60不完全の顔が分からない
次第に私に完全を求める
次第に貴方に不完全を許す
次第に貴方の顔が見えなくなる

61私はヒトに届かない
ヒトに近寄りヒトから遠ざかる
清らかな水うつろな日々
仮寝の庭

62人間のような手
人間のような足
人間のような目
人間のような口と誤解させる耳

63人形のまま
これはこのまま
あれはあのまま
塞がれた背

64ふと
口にすれば皆
定めの海を漂い
仮泊の港に寄る

65ヒトに届かない
ヒトに憧れヒトの形を失う
ヒトの傷を負いヒトの形を失う
私の声が聞こえない

66貴方が見えない
スクリーンが破れ
役割りは終わる
肉体に基づく

67何事につけても
肉にゆき
肉が被(かぶ)る
光を避け埋もれる

68内に圧し込め
幕を引く
滴(したた)る嘆き
映える命

69或るヒトを
正しく生きる
中庸を疎んじ
或いは中庸を重んじ

70余分な幸福を私に下さる?
奥様の余分なダイヤモンドを?
私は飛ばない鳥?
私は歩くヒト

71私は或るヒト
辛うじて世に立つ
凡俗を継ぎ合わせ
野辺を行く

72まるで布の人形のように
望みのない首が揺れる
輝きを失くし
眼差しが揺れる

73地に立っては
骨の運命(さだめ)に従い
唇を開いては
定めの海を往く

74うねりを閉じ込め
鳥は波間に沈む
異なった歌を歌い
異なった空を飛んだ

75私は飛ばない鳥
私は歩くヒト
節々が皆
中庸を重んじている

76節々が皆
不完全を願う
肉は皆
中庸を疎んじる

77肉は常に
完全を求める
余分な幸福を私に下さる?
余分な脂(あぶら)を?

78時折期待し
常に処せられる
水は旅人
しなやかな鎧(よろい)

79人は旅人
手の平に完全を刻み
組み合わされた災いに
しなやかに耐える

80人は終わりを
並んで待つ
人は墓場へ
並んで行く

81中庸を疎んじ
私は一人行く
道を越え
命を捨てて

82性急を先んじ
近い道を急ぐ
誰か、解れない憎悪を知りませんか?
誰か、感覚のない裂け目を知りませんか?

83人は始まりを
確信して待つ
人は地上に
望んで立つ

84非とする時代
我が身を刻み
我が心を晒し
人を引き受ける

85揺らぐ陽
中庸に陥る黄昏の仕掛け
不完全な神が専有する羽
継ぎ接ぎの

86昨日と今日
不完全な私
道はない
望みは失(な)い

87誰彼となく
空を飛びたい
空を飛べたらと歌いました
貴方の空は自由ですか?

88貴方の空は自由を意味しますか?
貴方の空は裂けはしませんか?
まるで皮膚のように
望みを失くした血を滴らせ

89裂けて血を流しませんか?
焼ける空
水に揺れる灯
裂けてひとり

90中庸に仕えながら
性急に流される
それでも日は終わり
新たな思いを待つ

91道は何(いず)れ何処かに行き着く
望みは無くとも
空が有り
陽が上る

92貴方が居ても何れ一人に行き着く
望みは尽きなくとも
地が有り
陽が沈む

93非とする時代
我を駆り立て
暫(しば)し我を排し
人を引き受ける

94傾いては損なわれる
思うにも拠り所とする実(じつ)の無い
貴方の空は自由を意味しますか?
貴方は行く手を見晴らせますか?

95何れ誰もが
幸福は拘束を意味し
ダイアモンドは
拗けた指に不似合いだと気付くでしょう

96人は中庸を重んじなければならない
人は余所余所しく
人は無慈悲であればよい
人の何たるかをを知りたくはなかった

97ふと足は行く道が分からなくなる
地に目を落とせば
定めの星を見失い
穢れを生きる

98これはこのまま
あれはあのまま
書いたら消さない
口にしたら取り消さない

16:03 2013/01/16水曜日

2013年2月10日日曜日

中庸を重んじなければならない

1余分な幸福を私に下さるの?
奥様の余分なダイヤモンドを白い指に?
私は飛べない鳥?
私は歩くヒト

2筋のない物語り
意味のない話
手を離し
用意する退屈

3丸めた背中
乾いた唇
指に触れ眼差しで戯れ
大儀に落ちる

4余分な幸福を私に下さるの?
紅を付けて待って
私は不平の化粧を落として
又、色を塗ったり剥がしたり

5弄(いじ)り回した顔で
息せき切って取り入ろうとする
腐ったリズム、だれたメロディー
傾く項(うなじ)

6人は中庸を重んじなければならない
私は駅へ急ぐ
言葉を集め共に染まり
たちまち巡る経緯

7滅びを愛しみ
有るか無しかの線上を往き重ね
明日へ急ぐ
私は性急を先んじなければならない

8偽りをヒトの唇に捉え
水に色を溶く
直向(ひたむ)きを美と心に刻み
私は性急を先んじなければならない

9性急を先んじ中庸を疎んじ
表に立つ
実を捨て傷を構わず
慎みの居を構える

10束縛する首
強がる切れ込み
絡む管
我を封じ人に染まる

11余分な幸福を私に下さるの?
緩やかに成る途途
ひたすら満たない胸に
人並の

12幸福は従う法則
希望の棲む家
靴を脱ぎ窓を拭くと
みたいな灯が消えそこに座っているような

13幸福は通り過ぎた橋
それはそこに置いてある
そこに置いてある
或るものの方へ小さくぶれては何かがあったような

14そこに置いて来た赤い靴
汽車が駅を発ち
船が陸を離れ
そして踊らない女

15中庸を重んじなければならない
皮が千切れるほど踊ってはならない
行く道は平ら
でこぼこを押し切って平ら

16たれか、或る山と谷を知りませんか
躊躇わず身を捨て軌跡をなぞる
蟠(わだかま)りの節を小声で歌う
たれか、或る鳥と物言わぬ雨の夢を見ませんでしたか

17釣り合いの取れた目鼻を取り外し
拗(ねじ)ける女と巻き付く手を作る
迸(ほとばし)る血を盛る
たれか、或る牢獄を知りませんか

18中庸を重んじなければならない
逸(はや)る思いに耐えなければならない
摘んだり断ち切ったり蔑(さげす)んだり企んだり
山と谷を定め鳥は雨に打たれ

19私(わたくし)だけに雨が降る
昨日の疵を貫き
或る者の黒白(こくびゃく)を弄び
私(わたくし)だけに雨が降る

20山と谷に踏み込む細い足
よくよく飼い馴らす家は
逃げ道を揃える
爪が撓(しな)る身が沈む

21長たらしい秋に耐えなければならない
いい加減な色
柔らかな実
中庸を重んじなければならない

22よくよく飼い馴らされた人は
幸せにラインを引きたがる
首が傾く目が落ちる
たれか、人の行く道を知りませんか

23美(うるわ)しい夕暮れ
失う声
忘れられないように床の片隅にいる
たれになれば両手を突いて立ち上がれる

24いい加減な色
柔らかな実
忘れられないように庭の片隅に佇む
たれか、人になる季節を届けてくれませんか

25長たらしい夜に耐えなければならない
仮寓に住み
毬を捨てて石にならなければならない
ぎざぎざの

26弄(いじ)り回す空
赤い三日月
呪(まじな)いで巡り来る幸福
余分な幸福を私に下さるの?

27奥様の余分なダイヤモンドを老いた指に?
私は歩けないヒト?
捨てた街
千切れた記憶

28片隅でただ失って行く
貴方は幸福ですか?
長たらしい幸福に溶ける色
熟しきった実

29仮寓に住むいい加減な記憶
忘れられたい昨日
忘れたい
幸せのライン

30熟した柿の実を食べています
分かり易い望みがほしい
釣り合いの取れた声を聞き
忘れた歌が聞きたい

31張り切る空を鳥が渡る南へ南へ
歩けないヒトに価値のない方角へ向かう
操り人形のよう
ヒトになれない私は俯き揺れる

32赤い靴を履こう
片隅を広げ
折れ曲がり
手の付けられない人形のように

33踊ろう
海を広げ
陸を広げ
両手を広げ

34赤い靴を履いて
踊ろう
ヒトになれない鳥になれない
ヒトになるまい天を翔けまい

35幸福は通り過ぎた橋に
そこに置いてある赤い靴
そこにいた踊らない女
人形になりたくない女

36幸福は一枚の便箋の上に
粗筋を書いてごたごた塗りたくって
押し込めて
破って明らめて

37貴方は幸福ですか?
長たらしい幸福に飽きませんか?
熟し切った愛を握り潰したい
蕩(とろ)けるような言葉は遣い果たす

38迷いの中で失われる肉と骨
思いがけなく辿る氷上の
凍り付いた言葉と
怯えた眼差し

39貴方は幸福ですか?
分かり易い女になります
優しい女になります
大人になります

40余分な幸福を私に下さるの?
疲れさせません
打ち明けません
踏み込みません

41踊ろう
春を思い
夏に委ね
秋に寄り添う

42踊ろう
花を逃れ
草を踏み
空を開ける

43光の中に失われる定め
呼吸が出来ない
海は空の色
私は人形の形

44幸福は飛んで往く純白の
白い白い鳥
尽きぬ尽きぬ雲
私は人形の形

45ヒトになれない鳥になれない
ヒトになるまい天を翔けまい
余分な幸福を私に下さる?
奥様の余分なダイヤモンドを

46私は人形の形
息を切らした自由
首からぶら下がる純粋
嘴(くちばし)で突付く可能

47私は幸福で
分かり易い女で
優しい女で
大人で

48中庸を重んじなければならない
性急に踊ってはならない
過不足なく
正しく

49最低に倣い
時の流れに似合う
低い音と哀れな調子に恋し
口先だけの歌に倣い

50その心算で道理を呑み込まず
惨たらしい労わりを包み持つ
互いに直向きを隠さずして隠し
中庸を重んじなければならない

51ヒトに届かない
背が届かない
手が届かない
目が行き届かない

52勝ち目のない
実(じつ)のない
つまらない
飛び切りの

53幸福を私に下さるの?
余分な
音に漂い情けに沈む
災いを仕掛けて無為に溺れる

54幸福を私に下さるの?
余分な
それぞれに薄い
散るに馴染んだ

55 花のまま
これはこのまま
あれはあのまま
散るに任せて

56影、翳(かげり)
隅々まで
生(せい)有るものの約束
一つの定め

57色と光
形と線
見ると覆われ
触れると剥がれ

58ふと顔が分からなくなる
一様にそのような美を象(かたど)り
感傷を前に出す
遍(あまね)く、或るヒト

59憂いに近付き遠ざかる
定めを待ち定めに止まる
遍(あまね)く、或るヒト
ふと顔が分からなくなる

60不完全の顔が分からない
次第に私に完全を求める
次第に貴方に不完全を許す
次第に貴方の顔が見えなくなる

61私はヒトに届かない
ヒトに近寄りヒトから遠ざかる
清らかな水うつろな日々
仮寝の庭

62人間のような手
人間のような足
人間のような目
人間のような口と誤解させる耳

63人形のまま
これはこのまま
あれはあのまま
塞がれた背

64ふと
口にすれば皆
定めの海を漂い
仮泊の港に寄る

65ヒトに届かない
ヒトに憧れヒトの形を失う
ヒトの傷を負いヒトの形を失う
私の声が聞こえない

66貴方が見えない
スクリーンが破れ
役割りは終わる
肉体に基づく

67何事につけても
肉にゆき
肉が被(かぶ)る
光を避け埋もれる

68内に圧し込め
幕を引く
滴(したた)る嘆き
映える命

69或るヒトを
正しく生きる
中庸を疎んじ
或いは中庸を重んじ

70余分な幸福を私に下さる?
奥様の余分なダイヤモンドを?
私は飛ばない鳥?
私は歩くヒト

71私は或るヒト
辛うじて世に立つ
凡俗を継ぎ合わせ
野辺を行く

72まるで布の人形のように
望みのない首が揺れる
輝きを失くし
眼差しが揺れる

73地に立っては
骨の運命(さだめ)に従い
唇を開いては
定めの海を往く

74うねりを閉じ込め
鳥は波間に沈む
異なった歌を歌い
異なった空を飛んだ

75私は飛ばない鳥
私は歩くヒト
節々が皆
中庸を重んじている

76節々が皆
不完全を願う
肉は皆
中庸を疎んじる

77肉は常に
完全を求める
余分な幸福を私に下さる?
余分な脂(あぶら)を?

78時折期待し
常に処せられる
水は旅人
しなやかな鎧(よろい)

79人は旅人
手の平に完全を刻み
組み合わされた災いに
しなやかに耐える

80人は終わりを
並んで待つ
人は墓場へ
並んで行く

81中庸を疎んじ
私は一人行く
道を越え
命を捨てて

82性急を先んじ
近い道を急ぐ
誰か、解れない憎悪を知りませんか?
誰か、感覚のない裂け目を知りませんか?

83人は始まりを
確信して待つ
人は地上に
望んで立つ

84非とする時代
我が身を刻み
我が心を晒し
人を引き受ける

85揺らぐ陽
中庸に陥る黄昏の仕掛け
不完全な神が専有する羽
継ぎ接ぎの

86昨日と今日
不完全な私
道はない
望みは失(な)い

87誰彼となく
空を飛びたい
空を飛べたらと歌いました
貴方の空は自由ですか?

88貴方の空は自由を意味しますか?
貴方の空は裂けはしませんか?
まるで皮膚のように
望みを失くした血を滴らせ

89裂けて血を流しませんか?
焼ける空
水に揺れる灯
裂けてひとり

90中庸に仕えながら
性急に流される
それでも日は終わり
新たな思いを待つ

91道は何(いず)れ何処かに行き着く
望みは無くとも
空が有り
陽が上る

92貴方が居ても何れ一人に行き着く
望みは尽きなくとも
地が有り
陽が沈む

93非とする時代
我を駆り立て
暫(しば)し我を排し
人を引き受ける

94傾いては損なわれる
思うにも拠り所とする実(じつ)の無い
貴方の空は自由を意味しますか?
貴方は行く手を見晴らせますか?

95何れ誰もが
幸福は拘束を意味し
ダイアモンドは
拗けた指に不似合いだと気付くでしょう

96人は中庸を重んじなければならない
人は余所余所しく
人は無慈悲であればよい
人の何たるかをを知りたくはなかった

97ふと足は行く道が分からなくなる
地に目を落とせば
定めの星を見失い
穢れを生きる

15:56 2013/01/15火曜日

2013年2月9日土曜日

中庸を重んじなければならない

1余分な幸福を私に下さる?
奥様の余分なダイヤモンドを白い指に?
私は飛べない鳥?
私は歩くヒト

2筋のない物語り
意味のない話
手を離し
用意する退屈

3丸めた背中
乾いた唇
指に触れ眼差しで戯れ
大儀に落ちる

4余分な幸福を私に下さるの?
紅を付けて待って
私は不平の化粧を落として
又、色を塗ったり剥がしたり

5弄(いじ)り回した顔で
息せき切って取り入ろうとする
腐ったリズム、だれたメロディー
傾く項(うなじ)

6人は中庸を重んじなければならない
私は駅へ急ぐ
言葉を集め共に染まり
たちまち巡る経緯

7滅びを愛しみ
有るか無しかの線上を往き重ね
明日へ急ぐ
私は性急を先んじなければならない

8偽りをヒトの唇に捉え
水に色を溶く
直向(ひたむ)きを美と心に刻み
私は性急を先んじなければならない

9性急を先んじ中庸を疎んじ
表に立つ
実を捨て傷を構わず
慎みの居を構える

10束縛する首
強がる切れ込み
絡む管
我を封じ人に染まる

11余分な幸福を私に下さるの?
緩やかに成る途途
ひたすら満たない胸に
人並の

12幸福は従う法則
希望の棲む家
靴を脱ぎ窓を拭くと
みたいな灯が消えそこに座っているような

13幸福は通り過ぎた橋
それはそこに置いてある
そこに置いてある
或るものの方へ小さくぶれては何かがあったような

14そこに置いて来た赤い靴
汽車が駅を発ち
船が陸を離れ
そして踊らない女

15中庸を重んじなければならない
皮が千切れるほど踊ってはならない
行く道は平ら
でこぼこを押し切って平ら

16たれか、或る山と谷を知りませんか
躊躇わず身を捨て軌跡をなぞる
蟠(わだかま)りの節を小声で歌う
たれか、或る鳥と物言わぬ雨の夢を見ませんでしたか

17釣り合いの取れた目鼻を取り外し
拗(ねじ)ける女と巻き付く手を作る
迸(ほとばし)る血を盛る
たれか、或る牢獄を知りませんか

18中庸を重んじなければならない
逸(はや)る思いに耐えなければならない
摘んだり断ち切ったり蔑(さげす)んだり企んだり
山と谷を定め鳥は雨に打たれ

19私(わたくし)だけに雨が降る
昨日の疵を貫き
或る者の黒白(こくびゃく)を弄び
私(わたくし)だけに雨が降る

20山と谷に踏み込む細い足
よくよく飼い馴らす家は
逃げ道を揃える
爪が撓(しな)る身が沈む

21長たらしい秋に耐えなければならない
いい加減な色
柔らかな実
中庸を重んじなければならない

22よくよく飼い馴らされた人は
幸せにラインを引きたがる
首が傾く目が落ちる
たれか、人の行く道を知りませんか

23美(うるわ)しい夕暮れ
失う声
忘れられないように床の片隅にいる
たれになれば両手を突いて立ち上がれる

24いい加減な色
柔らかな実
忘れられないように庭の片隅に佇む
たれか、人になる季節を届けてくれませんか

25長たらしい夜に耐えなければならない
仮寓に住み
毬を捨てて石にならなければならない
ぎざぎざの

26弄(いじ)り回す空
赤い三日月
呪(まじな)いで巡り来る幸福
余分な幸福を私に下さるの?

27奥様の余分なダイヤモンドを老いた指に?
私は歩けないヒト?
捨てた街
千切れた記憶

28片隅でただ失って行く
貴方は幸福ですか?
長たらしい幸福に溶ける色
熟しきった実

29仮寓に住むいい加減な記憶
忘れられたい昨日
忘れたい
幸せのライン

30熟した柿の実を食べています
分かり易い望みがほしい
釣り合いの取れた声を聞き
忘れた歌が聞きたい

31張り切る空を鳥が渡る南へ南へ
歩けないヒトに価値のない方角へ向かう
操り人形のよう
ヒトになれない私は俯き揺れる

32赤い靴を履こう
片隅を広げ
折れ曲がり
手の付けられない人形のように

33踊ろう
海を広げ
陸を広げ
両手を広げ

34赤い靴を履いて
踊ろう
ヒトになれない鳥になれない
ヒトになるまい天を翔けまい

35幸福は通り過ぎた橋に
そこに置いてある赤い靴
そこにいた踊らない女
人形になりたくない女

36幸福は一枚の便箋の上に
粗筋を書いてごたごた塗りたくって
押し込めて
破って明らめて

37貴方は幸福ですか?
長たらしい幸福に飽きませんか?
熟し切った愛を握り潰したい
蕩(とろ)けるような言葉は遣い果たす

38迷いの中で失われる肉と骨
思いがけなく辿る氷上の
凍り付いた言葉と
怯えた眼差し

39貴方は幸福ですか?
分かり易い女になります
優しい女になります
大人になります

40余分な幸福を私に下さるの?
疲れさせません
打ち明けません
踏み込みません

41踊ろう
春を思い
夏に委ね
秋に寄り添う

42踊ろう
花を逃れ
草を踏み
空を開ける

43光の中に失われる定め
呼吸が出来ない
海は空の色
私は人形の形

44幸福は飛んで往く純白の
白い白い鳥
尽きぬ尽きぬ雲
私は人形の形

45ヒトになれない鳥になれない
ヒトになるまい天を翔けまい
余分な幸福を私に下さる?
奥様の余分なダイヤモンドを

46私は人形の形
息を切らした自由
首からぶら下がる純粋
嘴(くちばし)で突付く可能

47私は幸福で
分かり易い女で
優しい女で
大人で

48中庸を重んじなければならない
性急に踊ってはならない
過不足なく
正しく

49最低に倣い
時の流れに似合う
低い音と哀れな調子に恋し
口先だけの歌に倣い

50その心算で道理を呑み込まず
惨たらしい労わりを包み持つ
互いに直向きを隠さずして隠し
中庸を重んじなければならない

51ヒトに届かない
背が届かない
手が届かない
目が行き届かない

52勝ち目のない
実(じつ)のない
つまらない
飛び切りの

53幸福を私に下さるの?
余分な
音に漂い情けに沈む
災いを仕掛けて無為に溺れる

54幸福を私に下さるの?
余分な
それぞれに薄い
散るに馴染んだ

55 花のまま
これはこのまま
あれはあのまま
散るに任せて

56影、翳(かげり)
隅々まで
生(せい)有るものの約束
一つの定め

57色と光
形と線
見ると覆われ
触れると剥がれ

58ふと顔が分からなくなる
一様にそのような美を象(かたど)り
感傷を前に出す
遍(あまね)く、或るヒト

59憂いに近付き遠ざかる
定めを待ち定めに止まる
遍(あまね)く、或るヒト
ふと顔が分からなくなる

60不完全の顔が分からない
次第に私に完全を求める
次第に貴方に不完全を許す
次第に貴方の顔が見えなくなる

61私はヒトに届かない
ヒトに近寄りヒトから遠ざかる
清らかな水うつろな日々
仮寝の庭

62人間のような手
人間のような足
人間のような目
人間のような口と誤解させる耳

63人形のまま
これはこのまま
あれはあのまま
塞がれた背

64ふと
口にすれば皆
定めの海を漂い
仮泊の港に寄る

65ヒトに届かない
ヒトに憧れヒトの形を失う
ヒトの傷を負いヒトの形を失う
私の声が聞こえない

66貴方が見えない
スクリーンが破れ
役割りは終わる
肉体に基づく

67何事につけても
肉にゆき
肉が被(かぶ)る
光を避け埋もれる

68内に圧し込め
幕を引く
滴(したた)る嘆き
映える命

69或るヒトを
正しく生きる
中庸を疎んじ
或いは中庸を重んじ

70余分な幸福を私に下さる?
奥様の余分なダイヤモンドを?
私は飛ばない鳥?
私は歩くヒト

71私は或るヒト
辛うじて世に立つ
凡俗を継ぎ合わせ
野辺を行く

72まるで布の人形のように
望みのない首が揺れる
輝きを失くし
眼差しが揺れる

73地に立っては
骨の運命(さだめ)に従い
唇を開いては
定めの海を往く

74うねりを閉じ込め
鳥は波間に沈む
異なった歌を歌い
異なった空を飛んだ

75私は飛ばない鳥
私は歩くヒト
節々が皆
中庸を重んじている

76節々が皆
不完全を願う
肉は皆
中庸を疎んじる

77肉は常に
完全を求める
余分な幸福を私に下さる?
余分な脂(あぶら)を?

78時折期待し
常に処せられる
水は旅人
しなやかな鎧(よろい)

79人は旅人
手の平に完全を刻み
組み合わされた災いに
しなやかに耐える

80人は終わりを
並んで待つ
人は墓場へ
並んで行く

81中庸を疎んじ
私は一人行く
道を越え
命を捨てて

82性急を先んじ
近い道を急ぐ
誰か、解れない憎悪を知りませんか?
誰か、感覚のない裂け目を知りませんか?

83人は始まりを
確信して待つ
人は地上に
望んで立つ

84非とする時代
我が身を刻み
我が心を晒し
人を引き受ける

85揺らぐ陽
中庸に陥る黄昏の仕掛け
不完全な神が専有する羽
継ぎ接ぎの

86昨日と今日
不完全な私
道はない
望みは失(な)い

87誰彼となく
空を飛びたい
空を飛べたらと歌いました
貴方の空は自由ですか?

88貴方の空は自由を意味しますか?
貴方の空は裂けはしませんか?
まるで皮膚のように
望みを失くした血を滴らせ

89裂けて血を流しませんか?
焼ける空
水に揺れる灯
裂けてひとり

90中庸に仕えながら
性急に流される
それでも日は終わり
新たな思いを待つ

91道は何(いず)れ何処かに行き着く
望みは無くとも
空が有り
陽が上る

92貴方が居ても何れ一人に行き着く
望みは尽きなくとも
地が有り
陽が沈む

93非とする時代
我を駆り立て
暫(しば)し我を排し
人を引き受ける

94傾いては損なわれる
思うにも拠り所とする実(じつ)の無い
貴方の空は自由を意味しますか?
貴方は行く手を見晴らせますか?

95何れ誰もが
幸福は拘束を意味し
ダイアモンドは
拗けた指に不似合いだと気付くでしょう

96人は中庸を重んじなければならない
人は余所余所しく
人は無慈悲であればよい
人の何たるかをを知りたくはなかった

15:57 2013/01/14月曜日

2013年2月8日金曜日

中庸を重んじなければならない

1余分な幸福を私に下さる?
奥様の余分なダイヤモンドを白い指に?
私は飛べない鳥?
私は歩くヒト

2筋のない物語り
意味のない話
手を離し
用意する退屈

3丸めた背中
乾いた唇
指に触れ眼差しで戯れ
大儀に落ちる

4余分な幸福を私に下さるの?
紅を付けて待って
私は不平の化粧を落として
又、色を塗ったり剥がしたり

5弄(いじ)り回した顔で
息せき切って取り入ろうとする
腐ったリズム、だれたメロディー
傾く項(うなじ)

6人は中庸を重んじなければならない
私は駅へ急ぐ
言葉を集め共に染まり
たちまち巡る経緯

7滅びを愛しみ
有るか無しかの線上を往き重ね
明日へ急ぐ
私は性急を先んじなければならない

8偽りをヒトの唇に捉え
水に色を溶く
直向(ひたむ)きを美と心に刻み
私は性急を先んじなければならない

9性急を先んじ中庸を疎んじ
表に立つ
実を捨て傷を構わず
慎みの居を構える

10束縛する首
強がる切れ込み
絡む管
我を封じ人に染まる

11余分な幸福を私に下さるの?
緩やかに成る途途
ひたすら満たない胸に
人並の

12幸福は従う法則
希望の棲む家
靴を脱ぎ窓を拭くと
みたいな灯が消えそこに座っているような

13幸福は通り過ぎた橋
それはそこに置いてある
そこに置いてある
或るものの方へ小さくぶれては何かがあったような

14そこに置いて来た赤い靴
汽車が駅を発ち
船が陸を離れ
そして踊らない女

15中庸を重んじなければならない
皮が千切れるほど踊ってはならない
行く道は平ら
でこぼこを押し切って平ら

16たれか、或る山と谷を知りませんか
躊躇わず身を捨て軌跡をなぞる
蟠(わだかま)りの節を小声で歌う
たれか、或る鳥と物言わぬ雨の夢を見ませんでしたか

17釣り合いの取れた目鼻を取り外し
拗(ねじ)ける女と巻き付く手を作る
迸(ほとばし)る血を盛る
たれか、或る牢獄を知りませんか

18中庸を重んじなければならない
逸(はや)る思いに耐えなければならない
摘んだり断ち切ったり蔑(さげす)んだり企んだり
山と谷を定め鳥は雨に打たれ

19私(わたくし)だけに雨が降る
昨日の疵を貫き
或る者の黒白(こくびゃく)を弄び
私(わたくし)だけに雨が降る

20山と谷に踏み込む細い足
よくよく飼い馴らす家は
逃げ道を揃える
爪が撓(しな)る身が沈む

21長たらしい秋に耐えなければならない
いい加減な色
柔らかな実
中庸を重んじなければならない

22よくよく飼い馴らされた人は
幸せにラインを引きたがる
首が傾く目が落ちる
たれか、人の行く道を知りませんか

23美(うるわ)しい夕暮れ
失う声
忘れられないように床の片隅にいる
たれになれば両手を突いて立ち上がれる

24いい加減な色
柔らかな実
忘れられないように庭の片隅に佇む
たれか、人になる季節を届けてくれませんか

25長たらしい夜に耐えなければならない
仮寓に住み
毬を捨てて石にならなければならない
ぎざぎざの

26弄(いじ)り回す空
赤い三日月
呪(まじな)いで巡り来る幸福
余分な幸福を私に下さるの?

27奥様の余分なダイヤモンドを老いた指に?
私は歩けないヒト?
捨てた街
千切れた記憶

28片隅でただ失って行く
貴方は幸福ですか?
長たらしい幸福に溶ける色
熟しきった実

29仮寓に住むいい加減な記憶
忘れられたい昨日
忘れたい
幸せのライン

30熟した柿の実を食べています
分かり易い望みがほしい
釣り合いの取れた声を聞き
忘れた歌が聞きたい

31張り切る空を鳥が渡る南へ南へ
歩けないヒトに価値のない方角へ向かう
操り人形のよう
ヒトになれない私は俯き揺れる

32赤い靴を履こう
片隅を広げ
折れ曲がり
手の付けられない人形のように

33踊ろう
海を広げ
陸を広げ
両手を広げ

34赤い靴を履いて
踊ろう
ヒトになれない鳥になれない
ヒトになるまい天を翔けまい

35幸福は通り過ぎた橋に
そこに置いてある赤い靴
そこにいた踊らない女
人形になりたくない女

36幸福は一枚の便箋の上に
粗筋を書いてごたごた塗りたくって
押し込めて
破って明らめて

37貴方は幸福ですか?
長たらしい幸福に飽きませんか?
熟し切った愛を握り潰したい
蕩(とろ)けるような言葉は遣い果たす

38迷いの中で失われる肉と骨
思いがけなく辿る氷上の
凍り付いた言葉と
怯えた眼差し

39貴方は幸福ですか?
分かり易い女になります
優しい女になります
大人になります

40余分な幸福を私に下さるの?
疲れさせません
打ち明けません
踏み込みません

41踊ろう
春を思い
夏に委ね
秋に寄り添う

42踊ろう
花を逃れ
草を踏み
空を開ける

43光の中に失われる定め
呼吸が出来ない
海は空の色
私は人形の形

44幸福は飛んで往く純白の
白い白い鳥
尽きぬ尽きぬ雲
私は人形の形

45ヒトになれない鳥になれない
ヒトになるまい天を翔けまい
余分な幸福を私に下さる?
奥様の余分なダイヤモンドを

46私は人形の形
息を切らした自由
首からぶら下がる純粋
嘴(くちばし)で突付く可能

47私は幸福で
分かり易い女で
優しい女で
大人で

48中庸を重んじなければならない
性急に踊ってはならない
過不足なく
正しく

49最低に倣い
時の流れに似合う
低い音と哀れな調子に恋し
口先だけの歌に倣い

50その心算で道理を呑み込まず
惨たらしい労わりを包み持つ
互いに直向きを隠さずして隠し
中庸を重んじなければならない

51ヒトに届かない
背が届かない
手が届かない
目が行き届かない

52勝ち目のない
実(じつ)のない
つまらない
飛び切りの

53幸福を私に下さるの?
余分な
音に漂い情けに沈む
災いを仕掛けて無為に溺れる

54幸福を私に下さるの?
余分な
それぞれに薄い
散るに馴染んだ

55 花のまま
これはこのまま
あれはあのまま
散るに任せて

56影、翳(かげり)
隅々まで
生(せい)有るものの約束
一つの定め

57色と光
形と線
見ると覆われ
触れると剥がれ

58ふと顔が分からなくなる
一様にそのような美を象(かたど)り
感傷を前に出す
遍(あまね)く、或るヒト

59憂いに近付き遠ざかる
定めを待ち定めに止まる
遍(あまね)く、或るヒト
ふと顔が分からなくなる

60不完全の顔が分からない
次第に私に完全を求める
次第に貴方に不完全を許す
次第に貴方の顔が見えなくなる

61私はヒトに届かない
ヒトに近寄りヒトから遠ざかる
清らかな水うつろな日々
仮寝の庭

62人間のような手
人間のような足
人間のような目
人間のような口と誤解させる耳

63人形のまま
これはこのまま
あれはあのまま
塞がれた背

64ふと
口にすれば皆
定めの海を漂い
仮泊の港に寄る

65ヒトに届かない
ヒトに憧れヒトの形を失う
ヒトの傷を負いヒトの形を失う
私の声が聞こえない

66貴方が見えない
スクリーンが破れ
役割りは終わる
肉体に基づく

67何事につけても
肉にゆき
肉が被(かぶ)る
光を避け埋もれる

68内に圧し込め
幕を引く
滴(したた)る嘆き
映える命

69或るヒトを
正しく生きる
中庸を疎んじ
或いは中庸を重んじ

70余分な幸福を私に下さる?
奥様の余分なダイヤモンドを?
私は飛ばない鳥?
私は歩くヒト

71私は或るヒト
辛うじて世に立つ
凡俗を継ぎ合わせ
野辺を行く

72まるで布の人形のように
望みのない首が揺れる
輝きを失くし
眼差しが揺れる

73地に立っては
骨の運命(さだめ)に従い
唇を開いては
定めの海を往く

74うねりを閉じ込め
鳥は波間に沈む
異なった歌を歌い
異なった空を飛んだ

75私は飛ばない鳥
私は歩くヒト
節々が皆
中庸を重んじている

76節々が皆
不完全を願う
肉は皆
中庸を疎んじる

77肉は常に
完全を求める
余分な幸福を私に下さる?
余分な脂(あぶら)を?

78時折期待し
常に処せられる
水は旅人
しなやかな鎧(よろい)

79人は旅人
手の平に完全を刻み
組み合わされた災いに
しなやかに耐える

80人は終わりを
並んで待つ
人は墓場へ
並んで行く

81中庸を疎んじ
私は一人行く
道を越え
命を捨てて

82性急を先んじ
近い道を急ぐ
誰か、解れない憎悪を知りませんか?
誰か、感覚のない裂け目を知りませんか?

83人は始まりを
確信して待つ
人は地上に
望んで立つ

84非とする時代
我が身を刻み
我が心を晒し
人を引き受ける

85揺らぐ陽
中庸に陥る黄昏の仕掛け
不完全な神が専有する羽
継ぎ接ぎの

86昨日と今日
不完全な私
道はない
望みは失(な)い

87誰彼となく
空を飛びたい
空を飛べたらと歌いました
貴方の空は自由ですか?

88貴方の空は自由を意味しますか?
貴方の空は裂けはしませんか?
まるで皮膚のように
望みを失くした血を滴らせ

89裂けて血を流しませんか?
焼ける空
水に揺れる灯
裂けてひとり

90中庸に仕えながら
性急に流される
それでも日は終わり
新たな思いを待つ

91道は何(いず)れ何処かに行き着く
望みは無くとも
空が有り
陽が上る

92貴方が居ても何れ一人に行き着く
望みは尽きなくとも
地が有り
陽が沈む

93非とする時代
我を駆り立て
暫(しば)し我を排し
人を引き受ける

94傾いては損なわれる
思うにも拠り所とする実(じつ)の無い
貴方の空は自由を意味しますか?
貴方は行く手を見晴らせますか?

95何れ誰もが
幸福は拘束を意味し
ダイアモンドは
拗けた指に不似合いだと気付くでしょう

16:07 2013/01/13日曜日

2013年2月7日木曜日

中庸を重んじなければならない

1余分な幸福を私に下さる?
奥様の余分なダイヤモンドを白い指に?
私は飛べない鳥?
私は歩くヒト

2筋のない物語り
意味のない話
手を離し
用意する退屈

3丸めた背中
乾いた唇
指に触れ眼差しで戯れ
大儀に落ちる

4余分な幸福を私に下さるの?
紅を付けて待って
私は不平の化粧を落として
又、色を塗ったり剥がしたり

5弄(いじ)り回した顔で
息せき切って取り入ろうとする
腐ったリズム、だれたメロディー
傾く項(うなじ)

6人は中庸を重んじなければならない
私は駅へ急ぐ
言葉を集め共に染まり
たちまち巡る経緯

7滅びを愛しみ
有るか無しかの線上を往き重ね
明日へ急ぐ
私は性急を先んじなければならない

8偽りをヒトの唇に捉え
水に色を溶く
直向(ひたむ)きを美と心に刻み
私は性急を先んじなければならない

9性急を先んじ中庸を疎んじ
表に立つ
実を捨て傷を構わず
慎みの居を構える

10束縛する首
強がる切れ込み
絡む管
我を封じ人に染まる

11余分な幸福を私に下さるの?
緩やかに成る途途
ひたすら満たない胸に
人並の

12幸福は従う法則
希望の棲む家
靴を脱ぎ窓を拭くと
みたいな灯が消えそこに座っているような

13幸福は通り過ぎた橋
それはそこに置いてある
そこに置いてある
或るものの方へ小さくぶれては何かがあったような

14そこに置いて来た赤い靴
汽車が駅を発ち
船が陸を離れ
そして踊らない女

15中庸を重んじなければならない
皮が千切れるほど踊ってはならない
行く道は平ら
でこぼこを押し切って平ら

16たれか、或る山と谷を知りませんか
躊躇わず身を捨て軌跡をなぞる
蟠(わだかま)りの節を小声で歌う
たれか、或る鳥と物言わぬ雨の夢を見ませんでしたか

17釣り合いの取れた目鼻を取り外し
拗(ねじ)ける女と巻き付く手を作る
迸(ほとばし)る血を盛る
たれか、或る牢獄を知りませんか

18中庸を重んじなければならない
逸(はや)る思いに耐えなければならない
摘んだり断ち切ったり蔑(さげす)んだり企んだり
山と谷を定め鳥は雨に打たれ

19私(わたくし)だけに雨が降る
昨日の疵を貫き
或る者の黒白(こくびゃく)を弄び
私(わたくし)だけに雨が降る

20山と谷に踏み込む細い足
よくよく飼い馴らす家は
逃げ道を揃える
爪が撓(しな)る身が沈む

21長たらしい秋に耐えなければならない
いい加減な色
柔らかな実
中庸を重んじなければならない

22よくよく飼い馴らされた人は
幸せにラインを引きたがる
首が傾く目が落ちる
たれか、人の行く道を知りませんか

23美(うるわ)しい夕暮れ
失う声
忘れられないように床の片隅にいる
たれになれば両手を突いて立ち上がれる

24いい加減な色
柔らかな実
忘れられないように庭の片隅に佇む
たれか、人になる季節を届けてくれませんか

25長たらしい夜に耐えなければならない
仮寓に住み
毬を捨てて石にならなければならない
ぎざぎざの

26弄(いじ)り回す空
赤い三日月
呪(まじな)いで巡り来る幸福
余分な幸福を私に下さるの?

27奥様の余分なダイヤモンドを老いた指に?
私は歩けないヒト?
捨てた街
千切れた記憶

28片隅でただ失って行く
貴方は幸福ですか?
長たらしい幸福に溶ける色
熟しきった実

29仮寓に住むいい加減な記憶
忘れられたい昨日
忘れたい
幸せのライン

30熟した柿の実を食べています
分かり易い望みがほしい
釣り合いの取れた声を聞き
忘れた歌が聞きたい

31張り切る空を鳥が渡る南へ南へ
歩けないヒトに価値のない方角へ向かう
操り人形のよう
ヒトになれない私は俯き揺れる

32赤い靴を履こう
片隅を広げ
折れ曲がり
手の付けられない人形のように

33踊ろう
海を広げ
陸を広げ
両手を広げ

34赤い靴を履いて
踊ろう
ヒトになれない鳥になれない
ヒトになるまい天を翔けまい

35幸福は通り過ぎた橋に
そこに置いてある赤い靴
そこにいた踊らない女
人形になりたくない女

36幸福は一枚の便箋の上に
粗筋を書いてごたごた塗りたくって
押し込めて
破って明らめて

37貴方は幸福ですか?
長たらしい幸福に飽きませんか?
熟し切った愛を握り潰したい
蕩(とろ)けるような言葉は遣い果たす

38迷いの中で失われる肉と骨
思いがけなく辿る氷上の
凍り付いた言葉と
怯えた眼差し

39貴方は幸福ですか?
分かり易い女になります
優しい女になります
大人になります

40余分な幸福を私に下さるの?
疲れさせません
打ち明けません
踏み込みません

41踊ろう
春を思い
夏に委ね
秋に寄り添う

42踊ろう
花を逃れ
草を踏み
空を開ける

43光の中に失われる定め
呼吸が出来ない
海は空の色
私は人形の形

44幸福は飛んで往く純白の
白い白い鳥
尽きぬ尽きぬ雲
私は人形の形

45ヒトになれない鳥になれない
ヒトになるまい天を翔けまい
余分な幸福を私に下さる?
奥様の余分なダイヤモンドを

46私は人形の形
息を切らした自由
首からぶら下がる純粋
嘴(くちばし)で突付く可能

47私は幸福で
分かり易い女で
優しい女で
大人で

48中庸を重んじなければならない
性急に踊ってはならない
過不足なく
正しく

49最低に倣い
時の流れに似合う
低い音と哀れな調子に恋し
口先だけの歌に倣い

50その心算で道理を呑み込まず
惨たらしい労わりを包み持つ
互いに直向きを隠さずして隠し
中庸を重んじなければならない

51ヒトに届かない
背が届かない
手が届かない
目が行き届かない

52勝ち目のない
実(じつ)のない
つまらない
飛び切りの

53幸福を私に下さるの?
余分な
音に漂い情けに沈む
災いを仕掛けて無為に溺れる

54幸福を私に下さるの?
余分な
それぞれに薄い
散るに馴染んだ

55 花のまま
これはこのまま
あれはあのまま
散るに任せて

56影、翳(かげり)
隅々まで
生(せい)有るものの約束
一つの定め

57色と光
形と線
見ると覆われ
触れると剥がれ

58ふと顔が分からなくなる
一様にそのような美を象(かたど)り
感傷を前に出す
遍(あまね)く、或るヒト

59憂いに近付き遠ざかる
定めを待ち定めに止まる
遍(あまね)く、或るヒト
ふと顔が分からなくなる

60不完全の顔が分からない
次第に私に完全を求める
次第に貴方に不完全を許す
次第に貴方の顔が見えなくなる

61私はヒトに届かない
ヒトに近寄りヒトから遠ざかる
清らかな水うつろな日々
仮寝の庭

62人間のような手
人間のような足
人間のような目
人間のような口と誤解させる耳

63人形のまま
これはこのまま
あれはあのまま
塞がれた背

64ふと
口にすれば皆
定めの海を漂い
仮泊の港に寄る

65ヒトに届かない
ヒトに憧れヒトの形を失う
ヒトの傷を負いヒトの形を失う
私の声が聞こえない

66貴方が見えない
スクリーンが破れ
役割りは終わる
肉体に基づく

67何事につけても
肉にゆき
肉が被(かぶ)る
光を避け埋もれる

68内に圧し込め
幕を引く
滴(したた)る嘆き
映える命

69或るヒトを
正しく生きる
中庸を疎んじ
或いは中庸を重んじ

70余分な幸福を私に下さる?
奥様の余分なダイヤモンドを?
私は飛ばない鳥?
私は歩くヒト

71私は或るヒト
辛うじて世に立つ
凡俗を継ぎ合わせ
野辺を行く

72まるで布の人形のように
望みのない首が揺れる
輝きを失くし
眼差しが揺れる

73地に立っては
骨の運命(さだめ)に従い
唇を開いては
定めの海を往く

74うねりを閉じ込め
鳥は波間に沈む
異なった歌を歌い
異なった空を飛んだ

75私は飛ばない鳥
私は歩くヒト
節々が皆
中庸を重んじている

76節々が皆
不完全を願う
肉は皆
中庸を疎んじる

77肉は常に
完全を求める
余分な幸福を私に下さる?
余分な脂(あぶら)を?

78時折期待し
常に処せられる
水は旅人
しなやかな鎧(よろい)

79人は旅人
手の平に完全を刻み
組み合わされた災いに
しなやかに耐える

80人は終わりを
並んで待つ
人は墓場へ
並んで行く

81中庸を疎んじ
私は一人行く
道を越え
命を捨てて

82性急を先んじ
近い道を急ぐ
誰か、解れない憎悪を知りませんか?
誰か、感覚のない裂け目を知りませんか?

83人は始まりを
確信して待つ
人は地上に
望んで立つ

84非とする時代
我が身を刻み
我が心を晒し
人を引き受ける

85揺らぐ陽
中庸に陥る黄昏の仕掛け
不完全な神が専有する羽
継ぎ接ぎの

86昨日と今日
不完全な私
道はない
望みは失(な)い

87誰彼となく
空を飛びたい
空を飛べたらと歌いました
貴方の空は自由ですか?

88貴方の空は自由を意味しますか?
貴方の空は裂けはしませんか?
まるで皮膚のように
望みを失くした血を滴らせ

89裂けて血を流しませんか?
焼ける空
水に揺れる灯
裂けてひとり

90中庸に仕えながら
性急に流される
それでも日は終わり
新たな思いを待つ

91道は何(いず)れ何処かに行き着く
望みは無くとも
空が有り
陽が上る

92貴方が居ても何れ一人に行き着く
望みは尽きなくとも
地が有り
陽が沈む

93非とする時代
我を駆り立て
暫(しば)し我を排し
人を引き受ける

94傾いては損なわれる
思うにも拠り所とする実(じつ)の無い
貴方の空は自由を意味しますか?
貴方は行く手を見晴らせますか?

15:37 2013/01/12土曜日

2013年2月6日水曜日

中庸を重んじなければならない

皇室、角川書店は、私の詩を盗み、削除改竄しています。
余分な幸福を私に下さるの?
この文章を何度もかいざん、削除、のが全部抜いてありました。
米子市、鳥取県、石破茂、安倍晋三の犯している窃盗、殺人を許しません。
1余分な幸福を私に下さるの?
奥様の余分なダイヤモンドを白い指に?
私は飛べない鳥?
私は歩くヒト

2筋のない物語り
意味のない話
手を離し
用意する退屈

3丸めた背中
乾いた唇
指に触れ眼差しで戯れ
大儀に落ちる

4余分な幸福を私に下さるの?
紅を付けて待って
私は不平の化粧を落として
又、色を塗ったり剥がしたり

5弄(いじ)り回した顔で
息せき切って取り入ろうとする
腐ったリズム、だれたメロディー
傾く項(うなじ)

6人は中庸を重んじなければならない
私は駅へ急ぐ
言葉を集め共に染まり
たちまち巡る経緯

7滅びを愛しみ
有るか無しかの線上を往き重ね
明日へ急ぐ
私は性急を先んじなければならない

8偽りをヒトの唇に捉え
水に色を溶く
直向(ひたむ)きを美と心に刻み
私は性急を先んじなければならない

9性急を先んじ中庸を疎んじ
表に立つ
実を捨て傷を構わず
慎みの居を構える

10束縛する首
強がる切れ込み
絡む管
我を封じ人に染まる

11余分な幸福を私に下さるの?
緩やかに成る途途
ひたすら満たない胸に
人並の

12幸福は従う法則
希望の棲む家
靴を脱ぎ窓を拭くと
みたいな灯が消えそこに座っているような

13幸福は通り過ぎた橋
それはそこに置いてある
そこに置いてある
或るものの方へ小さくぶれては何かがあったような

14そこに置いて来た赤い靴
汽車が駅を発ち
船が陸を離れ
そして踊らない女

15中庸を重んじなければならない
皮が千切れるほど踊ってはならない
行く道は平ら
でこぼこを押し切って平ら

16たれか、或る山と谷を知りませんか
躊躇わず身を捨て軌跡をなぞる
蟠(わだかま)りの節を小声で歌う
たれか、或る鳥と物言わぬ雨の夢を見ませんでしたか

17釣り合いの取れた目鼻を取り外し
拗(ねじ)ける女と巻き付く手を作る
迸(ほとばし)る血を盛る
たれか、或る牢獄を知りませんか

18中庸を重んじなければならない
逸(はや)る思いに耐えなければならない
摘んだり断ち切ったり蔑(さげす)んだり企んだり
山と谷を定め鳥は雨に打たれ

19私(わたくし)だけに雨が降る
昨日の疵を貫き
或る者の黒白(こくびゃく)を弄び
私(わたくし)だけに雨が降る

20山と谷に踏み込む細い足
よくよく飼い馴らす家は
逃げ道を揃える
爪が撓(しな)る身が沈む

21長たらしい秋に耐えなければならない
いい加減な色
柔らかな実
中庸を重んじなければならない

22よくよく飼い馴らされた人は
幸せにラインを引きたがる
首が傾く目が落ちる
たれか、人の行く道を知りませんか

23美(うるわ)しい夕暮れ
失う声
忘れられないように床の片隅にいる
たれになれば両手を突いて立ち上がれる

24いい加減な色
柔らかな実
忘れられないように庭の片隅に佇む
たれか、人になる季節を届けてくれませんか

25長たらしい夜に耐えなければならない
仮寓に住み
毬を捨てて石にならなければならない
ぎざぎざの

26弄(いじ)り回す空
赤い三日月
呪(まじな)いで巡り来る幸福
余分な幸福を私に下さるの?

27奥様の余分なダイヤモンドを老いた指に?
私は歩けないヒト?
捨てた街
千切れた記憶

28片隅でただ失って行く
貴方は幸福ですか?
長たらしい幸福に溶ける色
熟しきった実

29仮寓に住むいい加減な記憶
忘れられたい昨日
忘れたい
幸せのライン

30熟した柿の実を食べています
分かり易い望みがほしい
釣り合いの取れた声を聞き
忘れた歌が聞きたい

31張り切る空を鳥が渡る南へ南へ
歩けないヒトに価値のない方角へ向かう
操り人形のよう
ヒトになれない私は俯き揺れる

32赤い靴を履こう
片隅を広げ
折れ曲がり
手の付けられない人形のように

33踊ろう
海を広げ
陸を広げ
両手を広げ

34赤い靴を履いて
踊ろう
ヒトになれない鳥になれない
ヒトになるまい天を翔けまい

35幸福は通り過ぎた橋に
そこに置いてある赤い靴
そこにいた踊らない女
人形になりたくない女

36幸福は一枚の便箋の上に
粗筋を書いてごたごた塗りたくって
押し込めて
破って明らめて

37貴方は幸福ですか?
長たらしい幸福に飽きませんか?
熟し切った愛を握り潰したい
蕩(とろ)けるような言葉は遣い果たす

38迷いの中で失われる肉と骨
思いがけなく辿る氷上の
凍り付いた言葉と
怯えた眼差し

39貴方は幸福ですか?
分かり易い女になります
優しい女になります
大人になります

40余分な幸福を私に下さるの?
疲れさせません
打ち明けません
踏み込みません

41踊ろう
春を思い
夏に委ね
秋に寄り添う

42踊ろう
花を逃れ
草を踏み
空を開ける

43光の中に失われる定め
呼吸が出来ない
海は空の色
私は人形の形

44幸福は飛んで往く純白の
白い白い鳥
尽きぬ尽きぬ雲
私は人形の形

45ヒトになれない鳥になれない
ヒトになるまい天を翔けまい
余分な幸福を私に下さる?
奥様の余分なダイヤモンドを

46私は人形の形
息を切らした自由
首からぶら下がる純粋
嘴(くちばし)で突付く可能

47私は幸福で
分かり易い女で
優しい女で
大人で

48中庸を重んじなければならない
性急に踊ってはならない
過不足なく
正しく

49最低に倣い
時の流れに似合う
低い音と哀れな調子に恋し
口先だけの歌に倣い

50その心算で道理を呑み込まず
惨たらしい労わりを包み持つ
互いに直向きを隠さずして隠し
中庸を重んじなければならない

51ヒトに届かない
背が届かない
手が届かない
目が行き届かない

52勝ち目のない
実(じつ)のない
つまらない
飛び切りの

53幸福を私に下さるの?
余分な
音に漂い情けに沈む
災いを仕掛けて無為に溺れる

54幸福を私に下さるの?
余分な
それぞれに薄い
散るに馴染んだ

55 花のまま
これはこのまま
あれはあのまま
散るに任せて

56影、翳(かげり)
隅々まで
生(せい)有るものの約束
一つの定め

57色と光
形と線
見ると覆われ
触れると剥がれ

58ふと顔が分からなくなる
一様にそのような美を象(かたど)り
感傷を前に出す
遍(あまね)く、或るヒト

59憂いに近付き遠ざかる
定めを待ち定めに止まる
遍(あまね)く、或るヒト
ふと顔が分からなくなる

60不完全の顔が分からない
次第に私に完全を求める
次第に貴方に不完全を許す
次第に貴方の顔が見えなくなる

61私はヒトに届かない
ヒトに近寄りヒトから遠ざかる
清らかな水うつろな日々
仮寝の庭

62人間のような手
人間のような足
人間のような目
人間のような口と誤解させる耳

63人形のまま
これはこのまま
あれはあのまま
塞がれた背

64ふと
口にすれば皆
定めの海を漂い
仮泊の港に寄る

65ヒトに届かない
ヒトに憧れヒトの形を失う
ヒトの傷を負いヒトの形を失う
私の声が聞こえない

66貴方が見えない
スクリーンが破れ
役割りは終わる
肉体に基づく

67何事につけても
肉にゆき
肉が被(かぶ)る
光を避け埋もれる

68内に圧し込め
幕を引く
滴(したた)る嘆き
映える命

69或るヒトを
正しく生きる
中庸を疎んじ
或いは中庸を重んじ

70余分な幸福を私に下さる?
奥様の余分なダイヤモンドを?
私は飛ばない鳥?
私は歩くヒト

71私は或るヒト
辛うじて世に立つ
凡俗を継ぎ合わせ
野辺を行く

72まるで布の人形のように
望みのない首が揺れる
輝きを失くし
眼差しが揺れる

73地に立っては
骨の運命(さだめ)に従い
唇を開いては
定めの海を往く

74うねりを閉じ込め
鳥は波間に沈む
異なった歌を歌い
異なった空を飛んだ

75私は飛ばない鳥
私は歩くヒト
節々が皆
中庸を重んじている

76節々が皆
不完全を願う
肉は皆
中庸を疎んじる

77肉は常に
完全を求める
余分な幸福を私に下さる?
余分な脂(あぶら)を?

78時折期待し
常に処せられる
水は旅人
しなやかな鎧(よろい)

79人は旅人
手の平に完全を刻み
組み合わされた災いに
しなやかに耐える

80人は終わりを
並んで待つ
人は墓場へ
並んで行く

81中庸を疎んじ
私は一人行く
道を越え
命を捨てて

82性急を先んじ
近い道を急ぐ
誰か、解れない憎悪を知りませんか?
誰か、感覚のない裂け目を知りませんか?

83人は始まりを
確信して待つ
人は地上に
望んで立つ

84非とする時代
我が身を刻み
我が心を晒し
人を引き受ける

85揺らぐ陽
中庸に陥る黄昏の仕掛け
不完全な神が専有する羽
継ぎ接ぎの

86昨日と今日
不完全な私
道はない
望みは失(な)い

87誰彼となく
空を飛びたい
空を飛べたらと歌いました
貴方の空は自由ですか?

88貴方の空は自由を意味しますか?
貴方の空は裂けはしませんか?
まるで皮膚のように
望みを失くした血を滴らせ

89裂けて血を流しませんか?
焼ける空
水に揺れる灯
裂けてひとり

90中庸に仕えながら
性急に流される
それでも日は終わり
新たな思いを待つ

91道は何(いず)れ何処かに行き着く
望みは無くとも
空が有り
陽が上る

92貴方が居ても何れ一人に行き着く
望みは尽きなくとも
地が有り
陽が沈む

93非とする時代
我を駆り立て
暫(しば)し我を排し
人を引き受ける

19:15 2013/01/11金曜日

2013年2月5日火曜日

中庸を重んじなければならない

1余分な幸福を私に下さるの?
奥様の余分なダイヤモンドを白い指に?
私は飛べない鳥?
私は歩くヒト

2筋のない物語り
意味のない話
手を離し
用意する退屈

3丸めた背中
乾いた唇
指に触れ眼差しで戯れ
大儀に落ちる

4余分な幸福を私に下さるの?
紅を付けて待って
私は不平の化粧を落として
又、色を塗ったり剥がしたり

5弄(いじ)り回した顔で
息せき切って取り入ろうとする
腐ったリズム、だれたメロディー
傾く項(うなじ)

6人は中庸を重んじなければならない
私は駅へ急ぐ
言葉を集め共に染まり
たちまち巡る経緯

7滅びを愛しみ
有るか無しかの線上を往き重ね
明日へ急ぐ
私は性急を先んじなければならない

8偽りをヒトの唇に捉え
水に色を溶く
直向(ひたむ)きを美と心に刻み
私は性急を先んじなければならない

9性急を先んじ中庸を疎んじ
表に立つ
実を捨て傷を構わず
慎みの居を構える

10束縛する首
強がる切れ込み
絡む管
我を封じ人に染まる

11余分な幸福を私に下さるの?
緩やかに成る途途
ひたすら満たない胸に
人並の

12幸福は従う法則
希望の棲む家
靴を脱ぎ窓を拭くと
みたいな灯が消えそこに座っているような

13幸福は通り過ぎた橋
それはそこに置いてある
そこに置いてある
或るものの方へ小さくぶれては何かがあったような

14そこに置いて来た赤い靴
汽車が駅を発ち
船が陸を離れ
そして踊らない女

15中庸を重んじなければならない
皮が千切れるほど踊ってはならない
行く道は平ら
でこぼこを押し切って平ら

16たれか、或る山と谷を知りませんか
躊躇わず身を捨て軌跡をなぞる
蟠(わだかま)りの節を小声で歌う
たれか、或る鳥と物言わぬ雨の夢を見ませんでしたか

17釣り合いの取れた目鼻を取り外し
拗(ねじ)ける女と巻き付く手を作る
迸(ほとばし)る血を盛る
たれか、或る牢獄を知りませんか

18中庸を重んじなければならない
逸(はや)る思いに耐えなければならない
摘んだり断ち切ったり蔑(さげす)んだり企んだり
山と谷を定め鳥は雨に打たれ

19私(わたくし)だけに雨が降る
昨日の疵を貫き
或る者の黒白(こくびゃく)を弄び
私(わたくし)だけに雨が降る

20山と谷に踏み込む細い足
よくよく飼い馴らす家は
逃げ道を揃える
爪が撓(しな)る身が沈む

21長たらしい秋に耐えなければならない
いい加減な色
柔らかな実
中庸を重んじなければならない

22よくよく飼い馴らされた人は
幸せにラインを引きたがる
首が傾く目が落ちる
たれか、人の行く道を知りませんか

23美(うるわ)しい夕暮れ
失う声
忘れられないように床の片隅にいる
たれになれば両手を突いて立ち上がれる

24いい加減な色
柔らかな実
忘れられないように庭の片隅に佇む
たれか、人になる季節を届けてくれませんか

25長たらしい夜に耐えなければならない
仮寓に住み
毬を捨てて石にならなければならない
ぎざぎざの

26弄(いじ)り回す空
赤い三日月
呪(まじな)いで巡り来る幸福
余分な幸福を私に下さるの?

27奥様の余分なダイヤモンドを老いた指に?
私は歩けないヒト?
捨てた街
千切れた記憶

28片隅でただ失って行く
貴方は幸福ですか?
長たらしい幸福に溶ける色
熟しきった実

29仮寓に住むいい加減な記憶
忘れられたい昨日
忘れたい
幸せのライン

30熟した柿の実を食べています
分かり易い望みがほしい
釣り合いの取れた声を聞き
忘れた歌が聞きたい

31張り切る空を鳥が渡る南へ南へ
歩けないヒトに価値のない方角へ向かう
操り人形のよう
ヒトになれない私は俯き揺れる

32赤い靴を履こう
片隅を広げ
折れ曲がり
手の付けられない人形のように

33踊ろう
海を広げ
陸を広げ
両手を広げ

34赤い靴を履いて
踊ろう
ヒトになれない鳥になれない
ヒトになるまい天を翔けまい

35幸福は通り過ぎた橋に
そこに置いてある赤い靴
そこにいた踊らない女
人形になりたくない女

36幸福は一枚の便箋の上に
粗筋を書いてごたごた塗りたくって
押し込めて
破って明らめて

37貴方は幸福ですか?
長たらしい幸福に飽きませんか?
熟し切った愛を握り潰したい
蕩(とろ)けるような言葉は遣い果たす

38迷いの中で失われる肉と骨
思いがけなく辿る氷上の
凍り付いた言葉と
怯えた眼差し

39貴方は幸福ですか?
分かり易い女になります
優しい女になります
大人になります

40余分な幸福を私に下さるの?
疲れさせません
打ち明けません
踏み込みません

41踊ろう
春を思い
夏に委ね
秋に寄り添う

42踊ろう
花を逃れ
草を踏み
空を開ける

43光の中に失われる定め
呼吸が出来ない
海は空の色
私は人形の形

44幸福は飛んで往く純白の
白い白い鳥
尽きぬ尽きぬ雲
私は人形の形

45ヒトになれない鳥になれない
ヒトになるまい天を翔けまい
余分な幸福を私に下さる?
奥様の余分なダイヤモンドを

46私は人形の形
息を切らした自由
首からぶら下がる純粋
嘴(くちばし)で突付く可能

47私は幸福で
分かり易い女で
優しい女で
大人で

48中庸を重んじなければならない
性急に踊ってはならない
過不足なく
正しく

49最低に倣い
時の流れに似合う
低い音と哀れな調子に恋し
口先だけの歌に倣い

50その心算で道理を呑み込まず
惨たらしい労わりを包み持つ
互いに直向きを隠さずして隠し
中庸を重んじなければならない

51ヒトに届かない
背が届かない
手が届かない
目が行き届かない

52勝ち目のない
実(じつ)のない
つまらない
飛び切りの

53幸福を私に下さるの?
余分な
音に漂い情けに沈む
災いを仕掛けて無為に溺れる

54幸福を私に下さるの?
余分な
それぞれに薄い
散るに馴染んだ

55 花のまま
これはこのまま
あれはあのまま
散るに任せて

56影、翳(かげり)
隅々まで
生(せい)有るものの約束
一つの定め

57色と光
形と線
見ると覆われ
触れると剥がれ

58ふと顔が分からなくなる
一様にそのような美を象(かたど)り
感傷を前に出す
遍(あまね)く、或るヒト

59憂いに近付き遠ざかる
定めを待ち定めに止まる
遍(あまね)く、或るヒト
ふと顔が分からなくなる

60不完全の顔が分からない
次第に私に完全を求める
次第に貴方に不完全を許す
次第に貴方の顔が見えなくなる

61私はヒトに届かない
ヒトに近寄りヒトから遠ざかる
清らかな水うつろな日々
仮寝の庭

62人間のような手
人間のような足
人間のような目
人間のような口と誤解させる耳

63人形のまま
これはこのまま
あれはあのまま
塞がれた背

64ふと
口にすれば皆
定めの海を漂い
仮泊の港に寄る

65ヒトに届かない
ヒトに憧れヒトの形を失う
ヒトの傷を負いヒトの形を失う
私の声が聞こえない

66貴方が見えない
スクリーンが破れ
役割りは終わる
肉体に基づく

67何事につけても
肉にゆき
肉が被(かぶ)る
光を避け埋もれる

68内に圧し込め
幕を引く
滴(したた)る嘆き
映える命

69或るヒトを
正しく生きる
中庸を疎んじ
或いは中庸を重んじ

70余分な幸福を私に下さる?
奥様の余分なダイヤモンドを?
私は飛ばない鳥?
私は歩くヒト

71私は或るヒト
辛うじて世に立つ
凡俗を継ぎ合わせ
野辺を行く

72まるで布の人形のように
望みのない首が揺れる
輝きを失くし
眼差しが揺れる

73地に立っては
骨の運命(さだめ)に従い
唇を開いては
定めの海を往く

74うねりを閉じ込め
鳥は波間に沈む
異なった歌を歌い
異なった空を飛んだ

75私は飛ばない鳥
私は歩くヒト
節々が皆
中庸を重んじている

76節々が皆
不完全を願う
肉は皆
中庸を疎んじる

77肉は常に
完全を求める
余分な幸福を私に下さる?
余分な脂(あぶら)を?

78時折期待し
常に処せられる
水は旅人
しなやかな鎧(よろい)

79人は旅人
手の平に完全を刻み
組み合わされた災いに
しなやかに耐える

80人は終わりを
並んで待つ
人は墓場へ
並んで行く

81中庸を疎んじ
私は一人行く
道を越え
命を捨てて

82性急を先んじ
近い道を急ぐ
誰か、解れない憎悪を知りませんか?
誰か、感覚のない裂け目を知りませんか?

83人は始まりを
確信して待つ
人は地上に
望んで立つ

84非とする時代
我が身を刻み
我が心を晒し
人を引き受ける

85揺らぐ陽
中庸に陥る黄昏の仕掛け
不完全な神が専有する羽
継ぎ接ぎの

86昨日と今日
不完全な私
道はない
望みは失(な)い

87誰彼となく
空を飛びたい
空を飛べたらと歌いました
貴方の空は自由ですか?

88貴方の空は自由を意味しますか?
貴方の空は裂けはしませんか?
まるで皮膚のように
望みを失くした血を滴らせ

89裂けて血を流しませんか?
焼ける空
水に揺れる灯
裂けてひとり

90中庸に仕え
性急に流される
それでも日は終わり
新たな思いを待つ

91道は何(いず)れ何処かに行き着く
望みは無くとも
空が有り
陽が上る

92貴方が居ても何れ一人に行き着く
望みは尽きなくとも
地が有り
陽が沈む

15:48 2013/01/10木曜日

2013年2月4日月曜日

中庸を重んじなければならない

皇室、角川書店は、私の詩を盗み、削除改竄しています。
余分な幸福を私に下さるの?
この文章を何度もかいざん、削除、のが全部抜いてありました。
米子市、鳥取県、石破茂、安倍晋三の犯している窃盗、殺人を許しません。

1余分な幸福を私に下さるの?
奥様の余分なダイヤモンドを白い指に?
私は飛べない鳥?
私は歩くヒト

2筋のない物語り
意味のない話
手を離し
用意する退屈

3丸めた背中
乾いた唇
指に触れ眼差しで戯れ
大儀に落ちる

4余分な幸福を私に下さるの?
紅を付けて待って
私は不平の化粧を落として
又、色を塗ったり剥がしたり

5弄(いじ)り回した顔で
息せき切って取り入ろうとする
腐ったリズム、だれたメロディー
傾く項(うなじ)

6人は中庸を重んじなければならない
私は駅へ急ぐ
言葉を集め共に染まり
たちまち巡る経緯

7滅びを愛しみ
有るか無しかの線上を往き重ね
明日へ急ぐ
私は性急を先んじなければならない

8偽りをヒトの唇に捉え
水に色を溶く
直向(ひたむ)きを美と心に刻み
私は性急を先んじなければならない

9性急を先んじ中庸を疎んじ
表に立つ
実を捨て傷を構わず
慎みの居を構える

10束縛する首
強がる切れ込み
絡む管
我を封じ人に染まる

11余分な幸福を私に下さるの?
緩やかに成る途途
ひたすら満たない胸に
人並の

12幸福は従う法則
希望の棲む家
靴を脱ぎ窓を拭くと
みたいな灯が消えそこに座っているような

13幸福は通り過ぎた橋
それはそこに置いてある
そこに置いてある
或るものの方へ小さくぶれては何かがあったような

14そこに置いて来た赤い靴
汽車が駅を発ち
船が陸を離れ
そして踊らない女

15中庸を重んじなければならない
皮が千切れるほど踊ってはならない
行く道は平ら
でこぼこを押し切って平ら

16たれか、或る山と谷を知りませんか
躊躇わず身を捨て軌跡をなぞる
蟠(わだかま)りの節を小声で歌う
たれか、或る鳥と物言わぬ雨の夢を見ませんでしたか

17釣り合いの取れた目鼻を取り外し
拗(ねじ)ける女と巻き付く手を作る
迸(ほとばし)る血を盛る
たれか、或る牢獄を知りませんか

18中庸を重んじなければならない
逸(はや)る思いに耐えなければならない
摘んだり断ち切ったり蔑(さげす)んだり企んだり
山と谷を定め鳥は雨に打たれ

19私(わたくし)だけに雨が降る
昨日の疵を貫き
或る者の黒白(こくびゃく)を弄び
私(わたくし)だけに雨が降る

20山と谷に踏み込む細い足
よくよく飼い馴らす家は
逃げ道を揃える
爪が撓(しな)る身が沈む

21長たらしい秋に耐えなければならない
いい加減な色
柔らかな実
中庸を重んじなければならない

22よくよく飼い馴らされた人は
幸せにラインを引きたがる
首が傾く目が落ちる
たれか、人の行く道を知りませんか

23美(うるわ)しい夕暮れ
失う声
忘れられないように床の片隅にいる
たれになれば両手を突いて立ち上がれる

24いい加減な色
柔らかな実
忘れられないように庭の片隅に佇む
たれか、人になる季節を届けてくれませんか

25長たらしい夜に耐えなければならない
仮寓に住み
毬を捨てて石にならなければならない
ぎざぎざの

26弄(いじ)り回す空
赤い三日月
呪(まじな)いで巡り来る幸福
余分な幸福を私に下さるの?

27奥様の余分なダイヤモンドを老いた指に?
私は歩けないヒト?
捨てた街
千切れた記憶

28片隅でただ失って行く
貴方は幸福ですか?
長たらしい幸福に溶ける色
熟しきった実

29仮寓に住むいい加減な記憶
忘れられたい昨日
忘れたい
幸せのライン

30熟した柿の実を食べています
分かり易い望みがほしい
釣り合いの取れた声を聞き
忘れた歌が聞きたい

31張り切る空を鳥が渡る南へ南へ
歩けないヒトに価値のない方角へ向かう
操り人形のよう
ヒトになれない私は俯き揺れる

32赤い靴を履こう
片隅を広げ
折れ曲がり
手の付けられない人形のように

33踊ろう
海を広げ
陸を広げ
両手を広げ

34赤い靴を履いて
踊ろう
ヒトになれない鳥になれない
ヒトになるまい天を翔けまい

35幸福は通り過ぎた橋に
そこに置いてある赤い靴
そこにいた踊らない女
人形になりたくない女

36幸福は一枚の便箋の上に
粗筋を書いてごたごた塗りたくって
押し込めて
破って明らめて

37貴方は幸福ですか?
長たらしい幸福に飽きませんか?
熟し切った愛を握り潰したい
蕩(とろ)けるような言葉は遣い果たす

38迷いの中で失われる肉と骨
思いがけなく辿る氷上の
凍り付いた言葉と
怯えた眼差し

39貴方は幸福ですか?
分かり易い女になります
優しい女になります
大人になります

40余分な幸福を私に下さるの?
疲れさせません
打ち明けません
踏み込みません

41踊ろう
春を思い
夏に委ね
秋に寄り添う

42踊ろう
花を逃れ
草を踏み
空を開ける

43光の中に失われる定め
呼吸が出来ない
海は空の色
私は人形の形

44幸福は飛んで往く純白の
白い白い鳥
尽きぬ尽きぬ雲
私は人形の形

45ヒトになれない鳥になれない
ヒトになるまい天を翔けまい
余分な幸福を私に下さる?
奥様の余分なダイヤモンドを

46私は人形の形
息を切らした自由
首からぶら下がる純粋
嘴(くちばし)で突付く可能

47私は幸福で
分かり易い女で
優しい女で
大人で

48中庸を重んじなければならない
性急に踊ってはならない
過不足なく
正しく

49最低に倣い
時の流れに似合う
低い音と哀れな調子に恋し
口先だけの歌に倣い

50その心算で道理を呑み込まず
惨たらしい労わりを包み持つ
互いに直向きを隠さずして隠し
中庸を重んじなければならない

51ヒトに届かない
背が届かない
手が届かない
目が行き届かない

52勝ち目のない
実(じつ)のない
つまらない
飛び切りの

53幸福を私に下さるの?
余分な
音に漂い情けに沈む
災いを仕掛けて無為に溺れる

54幸福を私に下さるの?
余分な
それぞれに薄い
散るに馴染んだ

55 花のまま
これはこのまま
あれはあのまま
散るに任せて

56影、翳(かげり)
隅々まで
生(せい)有るものの約束
一つの定め

57色と光
形と線
見ると覆われ
触れると剥がれ

58ふと顔が分からなくなる
一様にそのような美を象(かたど)り
感傷を前に出す
遍(あまね)く、或るヒト

59憂いに近付き遠ざかる
定めを待ち定めに止まる
遍(あまね)く、或るヒト
ふと顔が分からなくなる

60不完全の顔が分からない
次第に私に完全を求める
次第に貴方に不完全を許す
次第に貴方の顔が見えなくなる

61私はヒトに届かない
ヒトに近寄りヒトから遠ざかる
清らかな水うつろな日々
仮寝の庭

62人間のような手
人間のような足
人間のような目
人間のような口と誤解させる耳

63人形のまま
これはこのまま
あれはあのまま
塞がれた背

64ふと
口にすれば皆
定めの海を漂い
仮泊の港に寄る

65ヒトに届かない
ヒトに憧れヒトの形を失う
ヒトの傷を負いヒトの形を失う
私の声が聞こえない

66貴方が見えない
スクリーンが破れ
役割りは終わる
肉体に基づく

67何事につけても
肉にゆき
肉が被(かぶ)る
光を避け埋もれる

68内に圧し込め
幕を引く
滴(したた)る嘆き
映える命

69或るヒトを
正しく生きる
中庸を疎んじ
或いは中庸を重んじ

70余分な幸福を私に下さる?
奥様の余分なダイヤモンドを?
私は飛ばない鳥?
私は歩くヒト

71私は或るヒト
辛うじて世に立つ
凡俗を継ぎ合わせ
野辺を行く

72まるで布の人形のように
望みのない首が揺れる
輝きを失くし
眼差しが揺れる

73地に立っては
骨の運命(さだめ)に従い
唇を開いては
定めの海を往く

74うねりを閉じ込め
鳥は波間に沈む
異なった歌を歌い
異なった空を飛んだ

75私は飛ばない鳥
私は歩くヒト
節々が皆
中庸を重んじている

76節々が皆
不完全を願う
肉は皆
中庸を疎んじる

77肉は常に
完全を求める
余分な幸福を私に下さる?
余分な脂(あぶら)を?

78時折期待し
常に処せられる
水は旅人
しなやかな鎧(よろい)

79人は旅人
手の平に完全を刻み
組み合わされた災いに
しなやかに耐える

80人は終わりを
並んで待つ
人は墓場へ
並んで行く

81中庸を疎んじ
私は一人行く
道を越え
命を捨てて

82性急を先んじ
近い道を急ぐ
誰か、解れない憎悪を知りませんか?
誰か、感覚のない裂け目を知りませんか?

83人は始まりを
確信して待つ
人は地上に
望んで立つ

84非とする時代
我が身を刻み
我が心を晒し
人を引き受ける

85揺らぐ陽
中庸に陥る黄昏の仕掛け
不完全な神が専有する羽
継ぎ接ぎの

86昨日と今日
不完全な私
道はない
望みは失(な)い

87誰彼となく
空を飛びたい
空を飛べたらと歌いました
貴方の空は自由ですか?

88貴方の空は自由を意味しますか?
貴方の空は裂けはしませんか?
まるで皮膚のように
望みを失くした血を滴らせ

89裂けて血を流しませんか?
焼ける空
水に揺れる灯
裂けてひとり

90中庸に仕え
性急に流される
それでも日は終わり
新たな思いを待つ

91道は何(いず)れ何処かに行き着く
望みは無くとも
空が有り
陽が上る

16:01 2013/01/09水曜日

2013年2月3日日曜日

中庸を重んじなければならない

皇室、角川書店は、私の詩を盗み、削除改竄しています。
余分な幸福を私に下さるの?
この文章を何度もかいざん、削除、のが全部抜いてありました。
米子市、鳥取県、石破茂、安倍晋三の犯している窃盗、殺人を許しません。
1余分な幸福を私に下さるの?
奥様の余分なダイヤモンドを白い指に?
私は飛べない鳥?
私は歩くヒト

2筋のない物語り
意味のない話
手を離し
用意する退屈

3丸めた背中
乾いた唇
指に触れ眼差しで戯れ
大儀に落ちる

4余分な幸福を私に下さるの?
紅を付けて待って
私は不平の化粧を落として
又、色を塗ったり剥がしたり

5弄(いじ)り回した顔で
息せき切って取り入ろうとする
腐ったリズム、だれたメロディー
傾く項(うなじ)

6人は中庸を重んじなければならない
私は駅へ急ぐ
言葉を集め共に染まり
たちまち巡る経緯

7滅びを愛しみ
有るか無しかの線上を往き重ね
明日へ急ぐ
私は性急を先んじなければならない

8偽りをヒトの唇に捉え
水に色を溶く
直向(ひたむ)きを美と心に刻み
私は性急を先んじなければならない

9性急を先んじ中庸を疎んじ
表に立つ
実を捨て傷を構わず
慎みの居を構える

10束縛する首
強がる切れ込み
絡む管
我を封じ人に染まる

11余分な幸福を私に下さるの?
緩やかに成る途途
ひたすら満たない胸に
人並の

12幸福は従う法則
希望の棲む家
靴を脱ぎ窓を拭くと
みたいな灯が消えそこに座っているような

13幸福は通り過ぎた橋
それはそこに置いてある
そこに置いてある
或るものの方へ小さくぶれては何かがあったような

14そこに置いて来た赤い靴
汽車が駅を発ち
船が陸を離れ
そして踊らない女

15中庸を重んじなければならない
皮が千切れるほど踊ってはならない
行く道は平ら
でこぼこを押し切って平ら

16たれか、或る山と谷を知りませんか
躊躇わず身を捨て軌跡をなぞる
蟠(わだかま)りの節を小声で歌う
たれか、或る鳥と物言わぬ雨の夢を見ませんでしたか

17釣り合いの取れた目鼻を取り外し
拗(ねじ)ける女と巻き付く手を作る
迸(ほとばし)る血を盛る
たれか、或る牢獄を知りませんか

18中庸を重んじなければならない
逸(はや)る思いに耐えなければならない
摘んだり断ち切ったり蔑(さげす)んだり企んだり
山と谷を定め鳥は雨に打たれ

19私(わたくし)だけに雨が降る
昨日の疵を貫き
或る者の黒白(こくびゃく)を弄び
私(わたくし)だけに雨が降る

20山と谷に踏み込む細い足
よくよく飼い馴らす家は
逃げ道を揃える
爪が撓(しな)る身が沈む

21長たらしい秋に耐えなければならない
いい加減な色
柔らかな実
中庸を重んじなければならない

22よくよく飼い馴らされた人は
幸せにラインを引きたがる
首が傾く目が落ちる
たれか、人の行く道を知りませんか

23美(うるわ)しい夕暮れ
失う声
忘れられないように床の片隅にいる
たれになれば両手を突いて立ち上がれる

24いい加減な色
柔らかな実
忘れられないように庭の片隅に佇む
たれか、人になる季節を届けてくれませんか

25長たらしい夜に耐えなければならない
仮寓に住み
毬を捨てて石にならなければならない
ぎざぎざの

26弄(いじ)り回す空
赤い三日月
呪(まじな)いで巡り来る幸福
余分な幸福を私に下さるの?

27奥様の余分なダイヤモンドを老いた指に?
私は歩けないヒト?
捨てた街
千切れた記憶

28片隅でただ失って行く
貴方は幸福ですか?
長たらしい幸福に溶ける色
熟しきった実

29仮寓に住むいい加減な記憶
忘れられたい昨日
忘れたい
幸せのライン

30熟した柿の実を食べています
分かり易い望みがほしい
釣り合いの取れた声を聞き
忘れた歌が聞きたい

31張り切る空を鳥が渡る南へ南へ
歩けないヒトに価値のない方角へ向かう
操り人形のよう
ヒトになれない私は俯き揺れる

32赤い靴を履こう
片隅を広げ
折れ曲がり
手の付けられない人形のように

33踊ろう
海を広げ
陸を広げ
両手を広げ

34赤い靴を履いて
踊ろう
ヒトになれない鳥になれない
ヒトになるまい天を翔けまい

35幸福は通り過ぎた橋に
そこに置いてある赤い靴
そこにいた踊らない女
人形になりたくない女

36幸福は一枚の便箋の上に
粗筋を書いてごたごた塗りたくって
押し込めて
破って明らめて

37貴方は幸福ですか?
長たらしい幸福に飽きませんか?
熟し切った愛を握り潰したい
蕩(とろ)けるような言葉は遣い果たす

38迷いの中で失われる肉と骨
思いがけなく辿る氷上の
凍り付いた言葉と
怯えた眼差し

39貴方は幸福ですか?
分かり易い女になります
優しい女になります
大人になります

40余分な幸福を私に下さるの?
疲れさせません
打ち明けません
踏み込みません

41踊ろう
春を思い
夏に委ね
秋に寄り添う

42踊ろう
花を逃れ
草を踏み
空を開ける

43光の中に失われる定め
呼吸が出来ない
海は空の色
私は人形の形

44幸福は飛んで往く純白の
白い白い鳥
尽きぬ尽きぬ雲
私は人形の形

45ヒトになれない鳥になれない
ヒトになるまい天を翔けまい
余分な幸福を私に下さる?
奥様の余分なダイヤモンドを

46私は人形の形
息を切らした自由
首からぶら下がる純粋
嘴(くちばし)で突付く可能

47私は幸福で
分かり易い女で
優しい女で
大人で

48中庸を重んじなければならない
性急に踊ってはならない
過不足なく
正しく

49最低に倣い
時の流れに似合う
低い音と哀れな調子に恋し
口先だけの歌に倣い

50その心算で道理を呑み込まず
惨たらしい労わりを包み持つ
互いに直向きを隠さずして隠し
中庸を重んじなければならない

51ヒトに届かない
背が届かない
手が届かない
目が行き届かない

52勝ち目のない
実(じつ)のない
つまらない
飛び切りの

53幸福を私に下さるの?
余分な
音に漂い情けに沈む
災いを仕掛けて無為に溺れる

54幸福を私に下さるの?
余分な
それぞれに薄い
散るに馴染んだ

55 花のまま
これはこのまま
あれはあのまま
散るに任せて

56影、翳(かげり)
隅々まで
生(せい)有るものの約束
一つの定め

57色と光
形と線
見ると覆われ
触れると剥がれ

58ふと顔が分からなくなる
一様にそのような美を象(かたど)り
感傷を前に出す
遍(あまね)く、或るヒト

59憂いに近付き遠ざかる
定めを待ち定めに止まる
遍(あまね)く、或るヒト
ふと顔が分からなくなる

60不完全の顔が分からない
次第に私に完全を求める
次第に貴方に不完全を許す
次第に貴方の顔が見えなくなる

61私はヒトに届かない
ヒトに近寄りヒトから遠ざかる
清らかな水うつろな日々
仮寝の庭

62人間のような手
人間のような足
人間のような目
人間のような口と誤解させる耳

63人形のまま
これはこのまま
あれはあのまま
塞がれた背

64ふと
口にすれば皆
定めの海を漂い
仮泊の港に寄る

65ヒトに届かない
ヒトに憧れヒトの形を失う
ヒトの傷を負いヒトの形を失う
私の声が聞こえない

66貴方が見えない
スクリーンが破れ
役割りは終わる
肉体に基づく

67何事につけても
肉にゆき
肉が被(かぶ)る
光を避け埋もれる

68内に圧し込め
幕を引く
滴(したた)る嘆き
映える命

69或るヒトを
正しく生きる
中庸を疎んじ
或いは中庸を重んじ

70余分な幸福を私に下さる?
奥様の余分なダイヤモンドを?
私は飛ばない鳥?
私は歩くヒト

71私は或るヒト
辛うじて世に立つ
凡俗を継ぎ合わせ
野辺を行く

72まるで布の人形のように
望みのない首が揺れる
輝きを失くし
眼差しが揺れる

73地に立っては
骨の運命(さだめ)に従い
唇を開いては
定めの海を往く

74うねりを閉じ込め
鳥は波間に沈む
異なった歌を歌い
異なった空を飛んだ

75私は飛ばない鳥
私は歩くヒト
節々が皆
中庸を重んじている

76節々が皆
不完全を願う
肉は皆
中庸を疎んじる

77肉は常に
完全を求める
余分な幸福を私に下さる?
余分な脂(あぶら)を?

78時折期待し
常に処せられる
水は旅人
しなやかな鎧(よろい)

79人は旅人
手の平に完全を刻み
組み合わされた災いに
しなやかに耐える

80人は終わりを
並んで待つ
人は墓場へ
並んで行く

81中庸を疎んじ
私は一人行く
道を越え
命を捨てて

82性急を先んじ
近い道を急ぐ
誰か、解れない憎悪を知りませんか?
誰か、感覚のない裂け目を知りませんか?

83人は始まりを
確信して待つ
人は地上に
望んで立つ

84非とする時代
我が身を刻み
我が心を晒し
人を引き受ける

85揺らぐ陽
中庸に陥る黄昏の仕掛け
不完全な神が専有する羽
継ぎ接ぎの

86昨日と今日
不完全な私
道はない
望みは失(な)い

87誰彼となく
空を飛びたい
空を飛べたらと歌いました
貴方の空は自由ですか?

88貴方の空は自由を意味しますか?
貴方の空は裂けはしませんか?
まるで皮膚のように
望みを失くした血を滴らせ

89裂けて血を流しませんか?
焼ける空
水に揺れる灯
裂けてひとり

90中庸に仕え
性急に流される
それでも日は終わり
新たな思いを待つ

16:24 2013/01/08火曜日

2013年2月2日土曜日

中庸を重んじなければならない

皇室、角川書店は、私の詩を盗み、削除改竄しています。
余分な幸福を私に下さるの?
この文章を何度もかいざん、削除、のが全部抜いてありました。
米子市、鳥取県、石破茂、安倍晋三の犯している窃盗、殺人を許しません。
1余分な幸福を私に下さるの?
奥様の余分なダイヤモンドを白い指に?
私は飛べない鳥?
私は歩くヒト

2筋のない物語り
意味のない話
手を離し
用意する退屈

3丸めた背中
乾いた唇
指に触れ眼差しで戯れ
大儀に落ちる

4余分な幸福を私に下さるの?
紅を付けて待って
私は不平の化粧を落として
又、色を塗ったり剥がしたり

5弄(いじ)り回した顔で
息せき切って取り入ろうとする
腐ったリズム、だれたメロディー
傾く項(うなじ)

6人は中庸を重んじなければならない
私は駅へ急ぐ
言葉を集め共に染まり
たちまち巡る経緯

7滅びを愛しみ
有るか無しかの線上を往き重ね
明日へ急ぐ
私は性急を先んじなければならない

8偽りをヒトの唇に捉え
水に色を溶く
直向(ひたむ)きを美と心に刻み
私は性急を先んじなければならない

9性急を先んじ中庸を疎んじ
表に立つ
実を捨て傷を構わず
慎みの居を構える

10束縛する首
強がる切れ込み
絡む管
我を封じ人に染まる

11余分な幸福を私に下さるの?
緩やかに成る途途
ひたすら満たない胸に
人並の

12幸福は従う法則
希望の棲む家
靴を脱ぎ窓を拭くと
みたいな灯が消えそこに座っているような

13幸福は通り過ぎた橋
それはそこに置いてある
そこに置いてある
或るものの方へ小さくぶれては何かがあったような

14そこに置いて来た赤い靴
汽車が駅を発ち
船が陸を離れ
そして踊らない女

15中庸を重んじなければならない
皮が千切れるほど踊ってはならない
行く道は平ら
でこぼこを押し切って平ら

16たれか、或る山と谷を知りませんか
躊躇わず身を捨て軌跡をなぞる
蟠(わだかま)りの節を小声で歌う
たれか、或る鳥と物言わぬ雨の夢を見ませんでしたか

17釣り合いの取れた目鼻を取り外し
拗(ねじ)ける女と巻き付く手を作る
迸(ほとばし)る血を盛る
たれか、或る牢獄を知りませんか

18中庸を重んじなければならない
逸(はや)る思いに耐えなければならない
摘んだり断ち切ったり蔑(さげす)んだり企んだり
山と谷を定め鳥は雨に打たれ

19私(わたくし)だけに雨が降る
昨日の疵を貫き
或る者の黒白(こくびゃく)を弄び
私(わたくし)だけに雨が降る

20山と谷に踏み込む細い足
よくよく飼い馴らす家は
逃げ道を揃える
爪が撓(しな)る身が沈む

21長たらしい秋に耐えなければならない
いい加減な色
柔らかな実
中庸を重んじなければならない

22よくよく飼い馴らされた人は
幸せにラインを引きたがる
首が傾く目が落ちる
たれか、人の行く道を知りませんか

23美(うるわ)しい夕暮れ
失う声
忘れられないように床の片隅にいる
たれになれば両手を突いて立ち上がれる

24いい加減な色
柔らかな実
忘れられないように庭の片隅に佇む
たれか、人になる季節を届けてくれませんか

25長たらしい夜に耐えなければならない
仮寓に住み
毬を捨てて石にならなければならない
ぎざぎざの

26弄(いじ)り回す空
赤い三日月
呪(まじな)いで巡り来る幸福
余分な幸福を私に下さるの?

27奥様の余分なダイヤモンドを老いた指に?
私は歩けないヒト?
捨てた街
千切れた記憶

28片隅でただ失って行く
貴方は幸福ですか?
長たらしい幸福に溶ける色
熟しきった実

29仮寓に住むいい加減な記憶
忘れられたい昨日
忘れたい
幸せのライン

30熟した柿の実を食べています
分かり易い望みがほしい
釣り合いの取れた声を聞き
忘れた歌が聞きたい

31張り切る空を鳥が渡る南へ南へ
歩けないヒトに価値のない方角へ向かう
操り人形のよう
ヒトになれない私は俯き揺れる

32赤い靴を履こう
片隅を広げ
折れ曲がり
手の付けられない人形のように

33踊ろう
海を広げ
陸を広げ
両手を広げ

34赤い靴を履いて
踊ろう
ヒトになれない鳥になれない
ヒトになるまい天を翔けまい

35幸福は通り過ぎた橋に
そこに置いてある赤い靴
そこにいた踊らない女
人形になりたくない女

36幸福は一枚の便箋の上に
粗筋を書いてごたごた塗りたくって
押し込めて
破って明らめて

37貴方は幸福ですか?
長たらしい幸福に飽きませんか?
熟し切った愛を握り潰したい
蕩(とろ)けるような言葉は遣い果たす

38迷いの中で失われる肉と骨
思いがけなく辿る氷上の
凍り付いた言葉と
怯えた眼差し

39貴方は幸福ですか?
分かり易い女になります
優しい女になります
大人になります

40余分な幸福を私に下さるの?
疲れさせません
打ち明けません
踏み込みません

41踊ろう
春を思い
夏に委ね
秋に寄り添う

42踊ろう
花を逃れ
草を踏み
空を開ける

43光の中に失われる定め
呼吸が出来ない
海は空の色
私は人形の形

44幸福は飛んで往く純白の
白い白い鳥
尽きぬ尽きぬ雲
私は人形の形

45ヒトになれない鳥になれない
ヒトになるまい天を翔けまい
余分な幸福を私に下さる?
奥様の余分なダイヤモンドを

46私は人形の形
息を切らした自由
首からぶら下がる純粋
嘴(くちばし)で突付く可能

47私は幸福で
分かり易い女で
優しい女で
大人で

48中庸を重んじなければならない
性急に踊ってはならない
過不足なく
正しく

49最低に倣い
時の流れに似合う
低い音と哀れな調子に恋し
口先だけの歌に倣い

50その心算で道理を呑み込まず
惨たらしい労わりを包み持つ
互いに直向きを隠さずして隠し
中庸を重んじなければならない

51ヒトに届かない
背が届かない
手が届かない
目が行き届かない

52勝ち目のない
実(じつ)のない
つまらない
飛び切りの

53幸福を私に下さるの?
余分な
音に漂い情けに沈む
災いを仕掛けて無為に溺れる

54幸福を私に下さるの?
余分な
それぞれに薄い
散るに馴染んだ

55 花のまま
これはこのまま
あれはあのまま
散るに任せて

56影、翳(かげり)
隅々まで
生(せい)有るものの約束
一つの定め

57色と光
形と線
見ると覆われ
触れると剥がれ

58ふと顔が分からなくなる
一様にそのような美を象(かたど)り
感傷を前に出す
遍(あまね)く、或るヒト

59憂いに近付き遠ざかる
定めを待ち定めに止まる
遍(あまね)く、或るヒト
ふと顔が分からなくなる

60不完全の顔が分からない
次第に私に完全を求める
次第に貴方に不完全を許す
次第に貴方の顔が見えなくなる

61私はヒトに届かない
ヒトに近寄りヒトから遠ざかる
清らかな水うつろな日々
仮寝の庭

62人間のような手
人間のような足
人間のような目
人間のような口と誤解させる耳

63人形のまま
これはこのまま
あれはあのまま
塞がれた背

64ふと
口にすれば皆
定めの海を漂い
仮泊の港に寄る

65ヒトに届かない
ヒトに憧れヒトの形を失う
ヒトの傷を負いヒトの形を失う
私の声が聞こえない

66貴方が見えない
スクリーンが破れ
役割りは終わる
肉体に基づく

67何事につけても
肉にゆき
肉が被(かぶ)る
光を避け埋もれる

68内に圧し込め
幕を引く
滴(したた)る嘆き
映える命

69或るヒトを
正しく生きる
中庸を疎んじ
或いは中庸を重んじ

70余分な幸福を私に下さる?
奥様の余分なダイヤモンドを?
私は飛ばない鳥?
私は歩くヒト

71私は或るヒト
辛うじて世に立つ
凡俗を継ぎ合わせ
野辺を行く

72まるで布の人形のように
望みのない首が揺れる
輝きを失くし
眼差しが揺れる

73地に立っては
骨の運命(さだめ)に従い
唇を開いては
定めの海を往く

74うねりを閉じ込め
鳥は波間に沈む
異なった歌を歌い
異なった空を飛んだ

75私は飛ばない鳥
私は歩くヒト
節々が皆
中庸を重んじている

76節々が皆
不完全を願う
肉は皆
中庸を疎んじる

77肉は常に
完全を求める
余分な幸福を私に下さる?
余分な脂(あぶら)を?

78時折期待し
常に処せられる
水は旅人
しなやかな鎧(よろい)

79人は旅人
手の平に完全を刻み
組み合わされた災いに
しなやかに耐える

80人は終わりを
並んで待つ
人は墓場へ
並んで行く

81中庸を疎んじ
私は一人行く
道を越え
命を捨てて

82性急を先んじ
近い道を急ぐ
誰か、解れない憎悪を知りませんか?
誰か、感覚のない裂け目を知りませんか?

83人は始まりを
確信して待つ
人は地上に
望んで立つ

84非とする時代
我が身を刻み
我が心を晒し
人を引き受ける

85揺らぐ陽
中庸に陥る黄昏の仕掛け
不完全な神が専有する羽
継ぎ接ぎの

86昨日と今日
不完全な私
道はない
望みは失(な)い

87誰彼となく
空を飛びたい
空を飛べたらと歌いました
貴方の空は自由ですか?

88貴方の空は自由を意味しますか?
貴方の空は裂けはしませんか?
まるで皮膚のように
望みを失くした血を滴らせ

89裂けて血を流しませんか?
焼ける空
水に揺れる灯
裂けてひとり

15:00 2013/01/07火曜日

2013年2月1日金曜日

中庸を重んじなければならない

皇室、角川書店は、私の詩を盗み、削除改竄しています。
余分な幸福を私に下さるの?
この文章を何度もかいざん、削除、のが全部抜いてありました。
米子市、鳥取県、石破茂、安倍晋三の犯している窃盗、殺人を許しません。

1余分な幸福を私に下さるの?
奥様の余分なダイヤモンドを白い指に?
私は飛べない鳥?
私は歩くヒト

2筋のない物語り
意味のない話
手を離し
用意する退屈

3丸めた背中
乾いた唇
指に触れ眼差しで戯れ
大儀に落ちる

4余分な幸福を私に下さるの?
紅を付けて待って
私は不平の化粧を落として
又、色を塗ったり剥がしたり

5弄(いじ)り回した顔で
息せき切って取り入ろうとする
腐ったリズム、だれたメロディー
傾く項(うなじ)

6人は中庸を重んじなければならない
私は駅へ急ぐ
言葉を集め共に染まり
たちまち巡る経緯

7滅びを愛しみ
有るか無しかの線上を往き重ね
明日へ急ぐ
私は性急を先んじなければならない

8偽りをヒトの唇に捉え
水に色を溶く
直向(ひたむ)きを美と心に刻み
私は性急を先んじなければならない

9性急を先んじ中庸を疎んじ
表に立つ
実を捨て傷を構わず
慎みの居を構える

10束縛する首
強がる切れ込み
絡む管
我を封じ人に染まる

11余分な幸福を私に下さるの?
緩やかに成る途途
ひたすら満たない胸に
人並の

12幸福は従う法則
希望の棲む家
靴を脱ぎ窓を拭くと
みたいな灯が消えそこに座っているような

13幸福は通り過ぎた橋
それはそこに置いてある
そこに置いてある
或るものの方へ小さくぶれては何かがあったような

14そこに置いて来た赤い靴
汽車が駅を発ち
船が陸を離れ
そして踊らない女

15中庸を重んじなければならない
皮が千切れるほど踊ってはならない
行く道は平ら
でこぼこを押し切って平ら

16たれか、或る山と谷を知りませんか
躊躇わず身を捨て軌跡をなぞる
蟠(わだかま)りの節を小声で歌う
たれか、或る鳥と物言わぬ雨の夢を見ませんでしたか

17釣り合いの取れた目鼻を取り外し
拗(ねじ)ける女と巻き付く手を作る
迸(ほとばし)る血を盛る
たれか、或る牢獄を知りませんか

18中庸を重んじなければならない
逸(はや)る思いに耐えなければならない
摘んだり断ち切ったり蔑(さげす)んだり企んだり
山と谷を定め鳥は雨に打たれ

19私(わたくし)だけに雨が降る
昨日の疵を貫き
或る者の黒白(こくびゃく)を弄び
私(わたくし)だけに雨が降る

20山と谷に踏み込む細い足
よくよく飼い馴らす家は
逃げ道を揃える
爪が撓(しな)る身が沈む

21長たらしい秋に耐えなければならない
いい加減な色
柔らかな実
中庸を重んじなければならない

22よくよく飼い馴らされた人は
幸せにラインを引きたがる
首が傾く目が落ちる
たれか、人の行く道を知りませんか

23美(うるわ)しい夕暮れ
失う声
忘れられないように床の片隅にいる
たれになれば両手を突いて立ち上がれる

24いい加減な色
柔らかな実
忘れられないように庭の片隅に佇む
たれか、人になる季節を届けてくれませんか

25長たらしい夜に耐えなければならない
仮寓に住み
毬を捨てて石にならなければならない
ぎざぎざの

26弄(いじ)り回す空
赤い三日月
呪(まじな)いで巡り来る幸福
余分な幸福を私に下さるの?

27奥様の余分なダイヤモンドを老いた指に?
私は歩けないヒト?
捨てた街
千切れた記憶

28片隅でただ失って行く
貴方は幸福ですか?
長たらしい幸福に溶ける色
熟しきった実

29仮寓に住むいい加減な記憶
忘れられたい昨日
忘れたい
幸せのライン

30熟した柿の実を食べています
分かり易い望みがほしい
釣り合いの取れた声を聞き
忘れた歌が聞きたい

31張り切る空を鳥が渡る南へ南へ
歩けないヒトに価値のない方角へ向かう
操り人形のよう
ヒトになれない私は俯き揺れる

32赤い靴を履こう
片隅を広げ
折れ曲がり
手の付けられない人形のように

33踊ろう
海を広げ
陸を広げ
両手を広げ

34赤い靴を履いて
踊ろう
ヒトになれない鳥になれない
ヒトになるまい天を翔けまい

35幸福は通り過ぎた橋に
そこに置いてある赤い靴
そこにいた踊らない女
人形になりたくない女

36幸福は一枚の便箋の上に
粗筋を書いてごたごた塗りたくって
押し込めて
破って明らめて

37貴方は幸福ですか?
長たらしい幸福に飽きませんか?
熟し切った愛を握り潰したい
蕩(とろ)けるような言葉は遣い果たす

38迷いの中で失われる肉と骨
思いがけなく辿る氷上の
凍り付いた言葉と
怯えた眼差し

39貴方は幸福ですか?
分かり易い女になります
優しい女になります
大人になります

40余分な幸福を私に下さるの?
疲れさせません
打ち明けません
踏み込みません

41踊ろう
春を思い
夏に委ね
秋に寄り添う

42踊ろう
花を逃れ
草を踏み
空を開ける

43光の中に失われる定め
呼吸が出来ない
海は空の色
私は人形の形

44幸福は飛んで往く純白の
白い白い鳥
尽きぬ尽きぬ雲
私は人形の形

45ヒトになれない鳥になれない
ヒトになるまい天を翔けまい
余分な幸福を私に下さる?
奥様の余分なダイヤモンドを

46私は人形の形
息を切らした自由
首からぶら下がる純粋
嘴(くちばし)で突付く可能

47私は幸福で
分かり易い女で
優しい女で
大人で

48中庸を重んじなければならない
性急に踊ってはならない
過不足なく
正しく

49最低に倣い
時の流れに似合う
低い音と哀れな調子に恋し
口先だけの歌に倣い

50その心算で道理を呑み込まず
惨たらしい労わりを包み持つ
互いに直向きを隠さずして隠し
中庸を重んじなければならない

51ヒトに届かない
背が届かない
手が届かない
目が行き届かない

52勝ち目のない
実(じつ)のない
つまらない
飛び切りの

53幸福を私に下さるの?
余分な
音に漂い情けに沈む
災いを仕掛けて無為に溺れる

54幸福を私に下さるの?
余分な
それぞれに薄い
散るに馴染んだ

55 花のまま
これはこのまま
あれはあのまま
散るに任せて

56影、翳(かげり)
隅々まで
生(せい)有るものの約束
一つの定め

57色と光
形と線
見ると覆われ
触れると剥がれ

58ふと顔が分からなくなる
一様にそのような美を象(かたど)り
感傷を前に出す
遍(あまね)く、或るヒト

59憂いに近付き遠ざかる
定めを待ち定めに止まる
遍(あまね)く、或るヒト
ふと顔が分からなくなる

60不完全の顔が分からない
次第に私に完全を求める
次第に貴方に不完全を許す
次第に貴方の顔が見えなくなる

61私はヒトに届かない
ヒトに近寄りヒトから遠ざかる
清らかな水うつろな日々
仮寝の庭

62人間のような手
人間のような足
人間のような目
人間のような口と誤解させる耳

63人形のまま
これはこのまま
あれはあのまま
塞がれた背

64ふと
口にすれば皆
定めの海を漂い
仮泊の港に寄る

65ヒトに届かない
ヒトに憧れヒトの形を失う
ヒトの傷を負いヒトの形を失う
私の声が聞こえない

66貴方が見えない
スクリーンが破れ
役割りは終わる
肉体に基づく

67何事につけても
肉にゆき
肉が被(かぶ)る
光を避け埋もれる

68内に圧し込め
幕を引く
滴(したた)る嘆き
映える命

69或るヒトを
正しく生きる
中庸を疎んじ
或いは中庸を重んじ

70余分な幸福を私に下さる?
奥様の余分なダイヤモンドを?
私は飛ばない鳥?
私は歩くヒト

71私は或るヒト
辛うじて世に立つ
凡俗を継ぎ合わせ
野辺を行く

72まるで布の人形のように
望みのない首が揺れる
輝きを失くし
眼差しが揺れる

73地に立っては
骨の運命(さだめ)に従い
唇を開いては
定めの海を往く

74うねりを閉じ込め
鳥は波間に沈む
異なった歌を歌い
異なった空を飛んだ

75私は飛ばない鳥
私は歩くヒト
節々が皆
中庸を重んじている

76節々が皆
不完全を願う
肉は皆
中庸を疎んじる

77肉は常に
完全を求める
余分な幸福を私に下さる?
余分な脂(あぶら)を?

78時折期待し
常に処せられる
水は旅人
しなやかな鎧(よろい)

79人は旅人
手の平に完全を刻み
組み合わされた災いに
しなやかに耐える

80人は終わりを
並んで待つ
人は墓場へ
並んで行く

81中庸を疎んじ
私は一人行く
道を越え
命を捨てて

82性急を先んじ
近い道を急ぐ
誰か、解れない憎悪を知りませんか?
誰か、感覚のない裂け目を知りませんか?

83人は始まりを
確信して待つ
人は地上に
望んで立つ

84非とする時代
我が身を刻み
我が心を晒し
人を引き受ける

85揺らぐ陽
中庸に陥る黄昏の仕掛け
不完全な神が専有する羽
継ぎ接ぎの

86昨日と今日
不完全な私
道はない
望みは失(な)い

87誰彼となく
空を飛びたい
空を飛べたらと歌いました
貴方の空は自由ですか?

88貴方の空は自由を意味しますか?
貴方の空は裂けはしませんか?
まるで皮膚のように
望みを失くした血を滴らせ

14:59 2013/01/06日曜日