皇室、角川書店は、私の詩を盗み、削除改竄しています。
余分な幸福を私に下さるの?
この文章を何度もかいざん、削除、のが全部抜いてありました。
米子市、鳥取県、石破茂、安倍晋三の犯している窃盗、殺人を許しません。
1余分な幸福を私に下さるの?
奥様の余分なダイヤモンドを白い指に?
私は飛べない鳥?
私は歩くヒト
2筋のない物語り
意味のない話
手を離し
用意する退屈
3丸めた背中
乾いた唇
指に触れ眼差しで戯れ
大儀に落ちる
4余分な幸福を私に下さるの?
紅を付けて待って
私は不平の化粧を落として
又、色を塗ったり剥がしたり
5弄(いじ)り回した顔で
息せき切って取り入ろうとする
腐ったリズム、だれたメロディー
傾く項(うなじ)
6人は中庸を重んじなければならない
私は駅へ急ぐ
言葉を集め共に染まり
たちまち巡る経緯
7滅びを愛しみ
有るか無しかの線上を往き重ね
明日へ急ぐ
私は性急を先んじなければならない
8偽りをヒトの唇に捉え
水に色を溶く
直向(ひたむ)きを美と心に刻み
私は性急を先んじなければならない
9性急を先んじ中庸を疎んじ
表に立つ
実を捨て傷を構わず
慎みの居を構える
10束縛する首
強がる切れ込み
絡む管
我を封じ人に染まる
11余分な幸福を私に下さるの?
緩やかに成る途途
ひたすら満たない胸に
人並の
12幸福は従う法則
希望の棲む家
靴を脱ぎ窓を拭くと
みたいな灯が消えそこに座っているような
13幸福は通り過ぎた橋
それはそこに置いてある
そこに置いてある
或るものの方へ小さくぶれては何かがあったような
14そこに置いて来た赤い靴
汽車が駅を発ち
船が陸を離れ
そして踊らない女
15中庸を重んじなければならない
皮が千切れるほど踊ってはならない
行く道は平ら
でこぼこを押し切って平ら
16たれか、或る山と谷を知りませんか
躊躇わず身を捨て軌跡をなぞる
蟠(わだかま)りの節を小声で歌う
たれか、或る鳥と物言わぬ雨の夢を見ませんでしたか
17釣り合いの取れた目鼻を取り外し
拗(ねじ)ける女と巻き付く手を作る
迸(ほとばし)る血を盛る
たれか、或る牢獄を知りませんか
18中庸を重んじなければならない
逸(はや)る思いに耐えなければならない
摘んだり断ち切ったり蔑(さげす)んだり企んだり
山と谷を定め鳥は雨に打たれ
19私(わたくし)だけに雨が降る
昨日の疵を貫き
或る者の黒白(こくびゃく)を弄び
私(わたくし)だけに雨が降る
20山と谷に踏み込む細い足
よくよく飼い馴らす家は
逃げ道を揃える
爪が撓(しな)る身が沈む
21長たらしい秋に耐えなければならない
いい加減な色
柔らかな実
中庸を重んじなければならない
22よくよく飼い馴らされた人は
幸せにラインを引きたがる
首が傾く目が落ちる
たれか、人の行く道を知りませんか
23美(うるわ)しい夕暮れ
失う声
忘れられないように床の片隅にいる
たれになれば両手を突いて立ち上がれる
24いい加減な色
柔らかな実
忘れられないように庭の片隅に佇む
たれか、人になる季節を届けてくれませんか
25長たらしい夜に耐えなければならない
仮寓に住み
毬を捨てて石にならなければならない
ぎざぎざの
26弄(いじ)り回す空
赤い三日月
呪(まじな)いで巡り来る幸福
余分な幸福を私に下さるの?
27奥様の余分なダイヤモンドを老いた指に?
私は歩けないヒト?
捨てた街
千切れた記憶
28片隅でただ失って行く
貴方は幸福ですか?
長たらしい幸福に溶ける色
熟しきった実
29仮寓に住むいい加減な記憶
忘れられたい昨日
忘れたい
幸せのライン
30熟した柿の実を食べています
分かり易い望みがほしい
釣り合いの取れた声を聞き
忘れた歌が聞きたい
31張り切る空を鳥が渡る南へ南へ
歩けないヒトに価値のない方角へ向かう
操り人形のよう
ヒトになれない私は俯き揺れる
32赤い靴を履こう
片隅を広げ
折れ曲がり
手の付けられない人形のように
33踊ろう
海を広げ
陸を広げ
両手を広げ
34赤い靴を履いて
踊ろう
ヒトになれない鳥になれない
ヒトになるまい天を翔けまい
35幸福は通り過ぎた橋に
そこに置いてある赤い靴
そこにいた踊らない女
人形になりたくない女
36幸福は一枚の便箋の上に
粗筋を書いてごたごた塗りたくって
押し込めて
破って明らめて
37貴方は幸福ですか?
長たらしい幸福に飽きませんか?
熟し切った愛を握り潰したい
蕩(とろ)けるような言葉は遣い果たす
38迷いの中で失われる肉と骨
思いがけなく辿る氷上の
凍り付いた言葉と
怯えた眼差し
39貴方は幸福ですか?
分かり易い女になります
優しい女になります
大人になります
40余分な幸福を私に下さるの?
疲れさせません
打ち明けません
踏み込みません
41踊ろう
春を思い
夏に委ね
秋に寄り添う
42踊ろう
花を逃れ
草を踏み
空を開ける
43光の中に失われる定め
呼吸が出来ない
海は空の色
私は人形の形
44幸福は飛んで往く純白の
白い白い鳥
尽きぬ尽きぬ雲
私は人形の形
45ヒトになれない鳥になれない
ヒトになるまい天を翔けまい
余分な幸福を私に下さる?
奥様の余分なダイヤモンドを
46私は人形の形
息を切らした自由
首からぶら下がる純粋
嘴(くちばし)で突付く可能
47私は幸福で
分かり易い女で
優しい女で
大人で
48中庸を重んじなければならない
性急に踊ってはならない
過不足なく
正しく
49最低に倣い
時の流れに似合う
低い音と哀れな調子に恋し
口先だけの歌に倣い
50その心算で道理を呑み込まず
惨たらしい労わりを包み持つ
互いに直向きを隠さずして隠し
中庸を重んじなければならない
51ヒトに届かない
背が届かない
手が届かない
目が行き届かない
52勝ち目のない
実(じつ)のない
つまらない
飛び切りの
53幸福を私に下さるの?
余分な
音に漂い情けに沈む
災いを仕掛けて無為に溺れる
54幸福を私に下さるの?
余分な
それぞれに薄い
散るに馴染んだ
55 花のまま
これはこのまま
あれはあのまま
散るに任せて
56影、翳(かげり)
隅々まで
生(せい)有るものの約束
一つの定め
57色と光
形と線
見ると覆われ
触れると剥がれ
58ふと顔が分からなくなる
一様にそのような美を象(かたど)り
感傷を前に出す
遍(あまね)く、或るヒト
59憂いに近付き遠ざかる
定めを待ち定めに止まる
遍(あまね)く、或るヒト
ふと顔が分からなくなる
60不完全の顔が分からない
次第に私に完全を求める
次第に貴方に不完全を許す
次第に貴方の顔が見えなくなる
61私はヒトに届かない
ヒトに近寄りヒトから遠ざかる
清らかな水うつろな日々
仮寝の庭
62人間のような手
人間のような足
人間のような目
人間のような口と誤解させる耳
63人形のまま
これはこのまま
あれはあのまま
塞がれた背
64ふと
口にすれば皆
定めの海を漂い
仮泊の港に寄る
65ヒトに届かない
ヒトに憧れヒトの形を失う
ヒトの傷を負いヒトの形を失う
私の声が聞こえない
66貴方が見えない
スクリーンが破れ
役割りは終わる
肉体に基づく
67何事につけても
肉にゆき
肉が被(かぶ)る
光を避け埋もれる
68内に圧し込め
幕を引く
滴(したた)る嘆き
映える命
69或るヒトを
正しく生きる
中庸を疎んじ
或いは中庸を重んじ
70余分な幸福を私に下さる?
奥様の余分なダイヤモンドを?
私は飛ばない鳥?
私は歩くヒト
71私は或るヒト
辛うじて世に立つ
凡俗を継ぎ合わせ
野辺を行く
72まるで布の人形のように
望みのない首が揺れる
輝きを失くし
眼差しが揺れる
73地に立っては
骨の運命(さだめ)に従い
唇を開いては
定めの海を往く
74うねりを閉じ込め
鳥は波間に沈む
異なった歌を歌い
異なった空を飛んだ
75私は飛ばない鳥
私は歩くヒト
節々が皆
中庸を重んじている
76節々が皆
不完全を願う
肉は皆
中庸を疎んじる
77肉は常に
完全を求める
余分な幸福を私に下さる?
余分な脂(あぶら)を?
78時折期待し
常に処せられる
水は旅人
しなやかな鎧(よろい)
79人は旅人
手の平に完全を刻み
組み合わされた災いに
しなやかに耐える
80人は終わりを
並んで待つ
人は墓場へ
並んで行く
81中庸を疎んじ
私は一人行く
道を越え
命を捨てて
82性急を先んじ
近い道を急ぐ
誰か、解れない憎悪を知りませんか?
誰か、感覚のない裂け目を知りませんか?
83人は始まりを
確信して待つ
人は地上に
望んで立つ
84非とする時代
我が身を刻み
我が心を晒し
人を引き受ける
85揺らぐ陽
中庸に陥る黄昏の仕掛け
不完全な神が専有する羽
継ぎ接ぎの
86昨日と今日
不完全な私
道はない
望みは失(な)い
87誰彼となく
空を飛びたい
空を飛べたらと歌いました
貴方の空は自由ですか?
88貴方の空は自由を意味しますか?
貴方の空は裂けはしませんか?
まるで皮膚のように
望みを失くした血を滴らせ
89裂けて血を流しませんか?
焼ける空
水に揺れる灯
裂けてひとり
15:00 2013/01/07火曜日
余分な幸福を私に下さるの?
この文章を何度もかいざん、削除、のが全部抜いてありました。
米子市、鳥取県、石破茂、安倍晋三の犯している窃盗、殺人を許しません。
1余分な幸福を私に下さるの?
奥様の余分なダイヤモンドを白い指に?
私は飛べない鳥?
私は歩くヒト
2筋のない物語り
意味のない話
手を離し
用意する退屈
3丸めた背中
乾いた唇
指に触れ眼差しで戯れ
大儀に落ちる
4余分な幸福を私に下さるの?
紅を付けて待って
私は不平の化粧を落として
又、色を塗ったり剥がしたり
5弄(いじ)り回した顔で
息せき切って取り入ろうとする
腐ったリズム、だれたメロディー
傾く項(うなじ)
6人は中庸を重んじなければならない
私は駅へ急ぐ
言葉を集め共に染まり
たちまち巡る経緯
7滅びを愛しみ
有るか無しかの線上を往き重ね
明日へ急ぐ
私は性急を先んじなければならない
8偽りをヒトの唇に捉え
水に色を溶く
直向(ひたむ)きを美と心に刻み
私は性急を先んじなければならない
9性急を先んじ中庸を疎んじ
表に立つ
実を捨て傷を構わず
慎みの居を構える
10束縛する首
強がる切れ込み
絡む管
我を封じ人に染まる
11余分な幸福を私に下さるの?
緩やかに成る途途
ひたすら満たない胸に
人並の
12幸福は従う法則
希望の棲む家
靴を脱ぎ窓を拭くと
みたいな灯が消えそこに座っているような
13幸福は通り過ぎた橋
それはそこに置いてある
そこに置いてある
或るものの方へ小さくぶれては何かがあったような
14そこに置いて来た赤い靴
汽車が駅を発ち
船が陸を離れ
そして踊らない女
15中庸を重んじなければならない
皮が千切れるほど踊ってはならない
行く道は平ら
でこぼこを押し切って平ら
16たれか、或る山と谷を知りませんか
躊躇わず身を捨て軌跡をなぞる
蟠(わだかま)りの節を小声で歌う
たれか、或る鳥と物言わぬ雨の夢を見ませんでしたか
17釣り合いの取れた目鼻を取り外し
拗(ねじ)ける女と巻き付く手を作る
迸(ほとばし)る血を盛る
たれか、或る牢獄を知りませんか
18中庸を重んじなければならない
逸(はや)る思いに耐えなければならない
摘んだり断ち切ったり蔑(さげす)んだり企んだり
山と谷を定め鳥は雨に打たれ
19私(わたくし)だけに雨が降る
昨日の疵を貫き
或る者の黒白(こくびゃく)を弄び
私(わたくし)だけに雨が降る
20山と谷に踏み込む細い足
よくよく飼い馴らす家は
逃げ道を揃える
爪が撓(しな)る身が沈む
21長たらしい秋に耐えなければならない
いい加減な色
柔らかな実
中庸を重んじなければならない
22よくよく飼い馴らされた人は
幸せにラインを引きたがる
首が傾く目が落ちる
たれか、人の行く道を知りませんか
23美(うるわ)しい夕暮れ
失う声
忘れられないように床の片隅にいる
たれになれば両手を突いて立ち上がれる
24いい加減な色
柔らかな実
忘れられないように庭の片隅に佇む
たれか、人になる季節を届けてくれませんか
25長たらしい夜に耐えなければならない
仮寓に住み
毬を捨てて石にならなければならない
ぎざぎざの
26弄(いじ)り回す空
赤い三日月
呪(まじな)いで巡り来る幸福
余分な幸福を私に下さるの?
27奥様の余分なダイヤモンドを老いた指に?
私は歩けないヒト?
捨てた街
千切れた記憶
28片隅でただ失って行く
貴方は幸福ですか?
長たらしい幸福に溶ける色
熟しきった実
29仮寓に住むいい加減な記憶
忘れられたい昨日
忘れたい
幸せのライン
30熟した柿の実を食べています
分かり易い望みがほしい
釣り合いの取れた声を聞き
忘れた歌が聞きたい
31張り切る空を鳥が渡る南へ南へ
歩けないヒトに価値のない方角へ向かう
操り人形のよう
ヒトになれない私は俯き揺れる
32赤い靴を履こう
片隅を広げ
折れ曲がり
手の付けられない人形のように
33踊ろう
海を広げ
陸を広げ
両手を広げ
34赤い靴を履いて
踊ろう
ヒトになれない鳥になれない
ヒトになるまい天を翔けまい
35幸福は通り過ぎた橋に
そこに置いてある赤い靴
そこにいた踊らない女
人形になりたくない女
36幸福は一枚の便箋の上に
粗筋を書いてごたごた塗りたくって
押し込めて
破って明らめて
37貴方は幸福ですか?
長たらしい幸福に飽きませんか?
熟し切った愛を握り潰したい
蕩(とろ)けるような言葉は遣い果たす
38迷いの中で失われる肉と骨
思いがけなく辿る氷上の
凍り付いた言葉と
怯えた眼差し
39貴方は幸福ですか?
分かり易い女になります
優しい女になります
大人になります
40余分な幸福を私に下さるの?
疲れさせません
打ち明けません
踏み込みません
41踊ろう
春を思い
夏に委ね
秋に寄り添う
42踊ろう
花を逃れ
草を踏み
空を開ける
43光の中に失われる定め
呼吸が出来ない
海は空の色
私は人形の形
44幸福は飛んで往く純白の
白い白い鳥
尽きぬ尽きぬ雲
私は人形の形
45ヒトになれない鳥になれない
ヒトになるまい天を翔けまい
余分な幸福を私に下さる?
奥様の余分なダイヤモンドを
46私は人形の形
息を切らした自由
首からぶら下がる純粋
嘴(くちばし)で突付く可能
47私は幸福で
分かり易い女で
優しい女で
大人で
48中庸を重んじなければならない
性急に踊ってはならない
過不足なく
正しく
49最低に倣い
時の流れに似合う
低い音と哀れな調子に恋し
口先だけの歌に倣い
50その心算で道理を呑み込まず
惨たらしい労わりを包み持つ
互いに直向きを隠さずして隠し
中庸を重んじなければならない
51ヒトに届かない
背が届かない
手が届かない
目が行き届かない
52勝ち目のない
実(じつ)のない
つまらない
飛び切りの
53幸福を私に下さるの?
余分な
音に漂い情けに沈む
災いを仕掛けて無為に溺れる
54幸福を私に下さるの?
余分な
それぞれに薄い
散るに馴染んだ
55 花のまま
これはこのまま
あれはあのまま
散るに任せて
56影、翳(かげり)
隅々まで
生(せい)有るものの約束
一つの定め
57色と光
形と線
見ると覆われ
触れると剥がれ
58ふと顔が分からなくなる
一様にそのような美を象(かたど)り
感傷を前に出す
遍(あまね)く、或るヒト
59憂いに近付き遠ざかる
定めを待ち定めに止まる
遍(あまね)く、或るヒト
ふと顔が分からなくなる
60不完全の顔が分からない
次第に私に完全を求める
次第に貴方に不完全を許す
次第に貴方の顔が見えなくなる
61私はヒトに届かない
ヒトに近寄りヒトから遠ざかる
清らかな水うつろな日々
仮寝の庭
62人間のような手
人間のような足
人間のような目
人間のような口と誤解させる耳
63人形のまま
これはこのまま
あれはあのまま
塞がれた背
64ふと
口にすれば皆
定めの海を漂い
仮泊の港に寄る
65ヒトに届かない
ヒトに憧れヒトの形を失う
ヒトの傷を負いヒトの形を失う
私の声が聞こえない
66貴方が見えない
スクリーンが破れ
役割りは終わる
肉体に基づく
67何事につけても
肉にゆき
肉が被(かぶ)る
光を避け埋もれる
68内に圧し込め
幕を引く
滴(したた)る嘆き
映える命
69或るヒトを
正しく生きる
中庸を疎んじ
或いは中庸を重んじ
70余分な幸福を私に下さる?
奥様の余分なダイヤモンドを?
私は飛ばない鳥?
私は歩くヒト
71私は或るヒト
辛うじて世に立つ
凡俗を継ぎ合わせ
野辺を行く
72まるで布の人形のように
望みのない首が揺れる
輝きを失くし
眼差しが揺れる
73地に立っては
骨の運命(さだめ)に従い
唇を開いては
定めの海を往く
74うねりを閉じ込め
鳥は波間に沈む
異なった歌を歌い
異なった空を飛んだ
75私は飛ばない鳥
私は歩くヒト
節々が皆
中庸を重んじている
76節々が皆
不完全を願う
肉は皆
中庸を疎んじる
77肉は常に
完全を求める
余分な幸福を私に下さる?
余分な脂(あぶら)を?
78時折期待し
常に処せられる
水は旅人
しなやかな鎧(よろい)
79人は旅人
手の平に完全を刻み
組み合わされた災いに
しなやかに耐える
80人は終わりを
並んで待つ
人は墓場へ
並んで行く
81中庸を疎んじ
私は一人行く
道を越え
命を捨てて
82性急を先んじ
近い道を急ぐ
誰か、解れない憎悪を知りませんか?
誰か、感覚のない裂け目を知りませんか?
83人は始まりを
確信して待つ
人は地上に
望んで立つ
84非とする時代
我が身を刻み
我が心を晒し
人を引き受ける
85揺らぐ陽
中庸に陥る黄昏の仕掛け
不完全な神が専有する羽
継ぎ接ぎの
86昨日と今日
不完全な私
道はない
望みは失(な)い
87誰彼となく
空を飛びたい
空を飛べたらと歌いました
貴方の空は自由ですか?
88貴方の空は自由を意味しますか?
貴方の空は裂けはしませんか?
まるで皮膚のように
望みを失くした血を滴らせ
89裂けて血を流しませんか?
焼ける空
水に揺れる灯
裂けてひとり
15:00 2013/01/07火曜日