ときめきはバラード 松原健之
身を捩(よじ)るほどの愛も
俄かに卑しくなる
男と女の間
降り注ぐ雨
目の中とお皿の上に罠がある
淀みに好んで引き摺り
引き摺り込まれ
肘掛椅子に座る
愛はいつも寝たい事である
耳障りな傷
目障りな愛の歌
刺すような痛み
柵で隔てる
幾度(いくたび)険しい道を越えても
お前は難しい
男と女の間
降り注ぐ雨
きりもなく喉の奥と窓の硝子
雨に濡れる
15:34 2012/03/10土曜日
私はいらない ノーベル賞 在米国連 私は信じない 見えないウイルス 熱しても死なない細菌 精神の病 歴史の全て 海には行かないで 魚が泳ぐんだから 山には登らないで 動物が住むんだから 空飛ぶものは皆捨てて 鳥が飛び虫が飛びたいんだから じゃあ人は? 平らな所を歩けばいいんじゃないの? 車には乗るけど 歩いてるのは私と子供達だけ だから貴方は知らない この道沿いに在ったものと無かったもの