橋 幸夫「江梨子」
雨は地に落ち
雨は地に下る
そよ風と会う
雲雀(ひばり)と会う
貴方とはちっとも会わない
ぐだぐだしているうちに雨
ぐずぐずしているうちに雨
ふあんになると雨が降ればいい
みななくなりそうに雨が降ればいい
雨を覚えている
けれどすぺいんに降る雨じゃない
いらだち、塞ぎ込む四方の壁
疲れと失望に持ち堪(こた)える軒(のき)
いやがるうちに雨
つれないうちに雨
あきたりないと雨が降るといい
みななくなりそうに雨が降ればいい
23:58 2012/03/20火曜日
The Grapes of Wrath John Steinbeck(悲憤という葡萄)
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Ⅰ
オクラホウマの赤い地方と灰色の地方の一部に最上の雨季が穏やかに巡って来た、そしてそれは脅えた土壌を切り刻みはしなかった。北斗七星が細い流れに十字を切り再び十字を切り直した。最上の雨季はトウモロコシを高くもたげ雑草群や
[…]
3 週間前
