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涸れた倦み

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    5 年前

涸れた倦み

2014年3月4日火曜日

柳田邦男を読む「サクリファイス犠牲わが息子・脳死の11日」 74

柳田邦男の次男洋二郎は、精神病治療薬、精神安定剤、睡眠薬を五年半常用していた。

強い睡眠薬は、呼吸中枢の機能を抑制し、死に至らしめる。
 睡眠薬の一定量での効果は、数週間で、ほぼ無くなる為、多剤大量処方に陥りがちだが、抗不安作用というのは、意識を消失させる作用で、意識を消失させる睡眠薬は、人として生きる事を阻害する薬剤である。
 人が、終わりの無い不安や過剰な意識に悩むのは、人である事の証明である。
 貴方が貴方であろうとする時、貴方は不安に駆られ、自信を喪失し、過剰な自意識を持つ。
 生きるという事は、自我の外側と闘う事である。
 安定剤や睡眠剤を服用して、苦しみから逃れる必要は無い。
 眠れなければ寝なければよい、何時か必ず、貴方は、コトンと眠りに落ちる。
 製薬会社は、睡眠薬、精神安定剤、精神病治療薬と称して、実はそうではなく、致死薬を病院、薬局から国家の名で服用させる。
 精神病などない。
 睡眠薬など一切人は必要としない。
 薬局、病院に行く事は、「貴方の死」を意味する。

睡眠薬の副作用として、依存形成がある。
 記憶障害、夢遊行動、悪夢、一過性の健忘、脱抑制、自動行動などが組み合わさった奇異反応を生じ、健忘状態で自殺企図を行う事例があると云うが、全て嘘である。
 医師会、精神神経科学会、近隣住民、肉親、友人等が睡眠中に無理に起こし、本人に覚醒の自覚が無いまま連れ回る。
そして、健忘、奇異行動があったと本人自身が覚醒した時に告げる。
 他殺を自殺とする為に、健忘状態での自殺企図と言っている。
 精神神経科は、殺人請負会社である。
 彼らは、保険の特約店を、出入りの清掃会社等にやらせている。
 精神神経科学会は、保険金殺人を請け負っている。

1996年、WHOは、ベンゾジアゼピン系の「合理的な利用」は、30日までで、処方するとしても、数日から数週間とした。
2010年、国際麻薬統制委員会は、日本でのベンゾジアゼピン系の消費量の多さの原因に、医師による不適切な処方があるとしている。

中学生の時から、洋二郎君は、人である事を、両親・兄妹・医師によって阻止された。
 睡眠薬常用状態にある青年・柳田洋二郎君は、コロンビアのノーベル文学賞受賞作家ガブリエル・ガルシア・マルケスの「百年の孤独」を読まなければならなかった。
 実に下らない新潮社の翻訳本である。
 勿論、国語の常識から程遠い文章であり、誤訳そのもの。
それにしても、訳者、鼓直と新潮社は、この本が何を意図したものか知っていて出版している。
 柳田邦男が、それを知らない筈がない。
 洋二郎君がしおり紐を挟んだという箇所には、要するに、自殺の薦めについて書いてある。
 読んではいけない本を、彼は読まざるを得なかった。
 故意に誰かが読ませた」と、私は考える。

21:19 2014年2月1日土曜日