柳田邦男を読む「サクリファイス犠牲わが息子・脳死の11日」156

脳死者と柳田邦男は、呼ぶ。
そして、臓器移植を可能にする現実策をと。
 心臓が停止する死亡と、脳が死ぬ死亡がある、と厚生労働省、科学者、医師、柳田は、言う。
 脳死を死とする場合、本人の生前の意志と近親者の同意が必要だ。

 精神病の多くは、遺伝すると言われている。
 精神病患者だった彼の臓器を移植すると、移植されたその人が精神病になるに決まってる。
 移植さえ出来れば、どんな人の臓器でもいいらしい。
 脳が死んでしまうかも知れないと云うのに、脳が死んだ人の臓器を集める。
どのような液体に浸けて、何処に保存するのか、大切なこの二つを明かしたメディアは無い。
 脳死、脳死と、随分五月蝿（うるさ）かった。

 粘膜を剥がし、細胞を顕微鏡で見る。
その細胞を細い管に通し、酸性溶液に浸ける。
その細胞が生きていられるだろうか？
 臓器を切り取り液体に浸ける。
その液体の名称は、実に複雑怪奇！
 読んでも読んでも、どのような液体か、分からない。

 脳死とは、顔にある感覚器が死ぬ事を言うのだろうか？
 感覚器の総てが死ぬと、呼吸が出来なくなるのだろうか？
 移植医療を発展させるには、脳死患者を増やさなければならない。
 健康な人間を、精神病患者にして、家に閉じ込め、自殺させる事に専念しようとする人々がいる。
 自殺すると、脳死ですと言い、本人の生前の意志と近親者の意志による臓器提供に賛成しましたと云う書類を捏造、無断で臓器を奪い、肉親には黙っていればいい。
だから、葬儀屋は、当然のように死人の清拭（せいしき）や更衣に付き纏（まと）う。
 実際は、死体から総ての臓器、歯から角膜まで抜き取られている。

22:15 2014/04/25金曜日