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涸れた倦み

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    2 週間前

涸れた倦み

2010年3月12日金曜日

さみしい玩具

ジリオラ・チンクエッティ 燕のように Volano Le Rondini japanese

私は一人のほうがいい
一生たった一人でこの部屋の中だけにいても平気
夫の骨と一緒にいるからさみしくない
骨がなくてもさみしくない
私は一人のほうがいい
さみしいことがだいすき
さみしい・・・なんていい感じ

青い空に燕は飛ばない
燕は小雨の海端の道を私にぶつかりそうになりながら道に沿ってひとつの方向に飛ぶ
青い空はむなしいだけ
青い空には雲が欲しい
雲はわたしをうめてくれる
雨は私を満たしてくれる

レナードが見ている
レナードの目はきれい
青い空はひとつのいろ
レナードはじっと私をみつめる
私に何か言いたげ
言いたいことは分かっているレナード
私もレナードに聞きたいことがある
でも言えない貴方を見つめるだけ

私はひとつのいろを愛すことはない
私はひとりの男を愛することはある
私はひとりの男で済んだなら幸福だった?
私はひとりの男を愛しただけでは済まなかった

私はひとりの男をどうしたかった?
私はただ男を玩具代わりにしただけ
抱いていても離れたところにあってもさみしい玩具だった
抱きしめても捨ててもさみしい玩具だった

レナード壁のレナード
壁のレナード
今夜も壁を見つめているわたし

2:22 2010/03/12 金曜日