五輪真弓 Itsuwa Mayumi - 密会
零時に
一人と書いてみる
独りと書けば二人三人死人
一人は一人と書くのが良い
孤独である
孤独は気の毒ではない
一人と口に出してみる
一人在る零時
やさしい人がいた
やさしい人に会った
みなやさしかった
なんだかむしゃくしゃして
手を放した
幸せから離れたがり
充足を受け容れられない
今甘んじる
私の腕
腕に触れる
感触
やさしい人に会った
やさしい人の腕に触れた
腕に触れたそれだけだった
冬の夜の窓に雨が降る
私の目から涙は出ない
さみしいという感じ
かなしいという感じ
こころを忘れた
零時に
一人だわとつぶやく
私に触れる
一人である
23:23 2011/02/11木曜日
The Grapes of Wrath John Steinbeck(悲憤という葡萄)
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Ⅰ
オクラホウマの赤い地方と灰色の地方の一部に最上の雨季が穏やかに巡って来た、そしてそれは脅えた土壌を切り刻みはしなかった。北斗七星が細い流れに十字を切り再び十字を切り直した。最上の雨季はトウモロコシを高くもたげ雑草群や
[…]
2 週間前
