Dulce Pontes CHI MAI
余りの日
書き写す
色の無い
景色の無い
時の無い
私その容器の眺め
行き暮れて
操られ
人形
この意図
食い千切ってしまえるなら
血が滲み肉が裂けることを厭いません
貴方をくくむことが出来るなら
生きもしましょう
骨組み
ただそれだけが私ですか
捨てられた肉
それが私でした
欠けた器の
土に埋もれて潔(きよ)く
月に照らされ冷ややかな
貴方のいない
私のいない
春のこのよき日
いっそ密かに
触れる人のない身
瓶の底沈みたい
22:27 2011/04/16土曜日
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