西島三重子 一瞬の夏
タトエバ
私を否定的文字で書く
貴方を肯定的文字で書く
比べてみる
私は少しも疵つかない
どうしても或る箱に貴方を入れて置きたいから
タトエバ
貴方を否定的文字で書く
私は秋の夜更け
恋しいと書いてなつかしい
火はたしかにいつか遠い日
何処かで燃えようとしていた
くすぶりもせず
燃え上がりもせず
私は其処から遠ざかる
遠いかなしみ
近いかなしみ
秋の夜更けこいしいと書いてなつかしい
19:19 2011/10/01土曜日
私はいらない ノーベル賞 在米国連 私は信じない 見えないウイルス 熱しても死なない細菌 精神の病 歴史の全て 海には行かないで 魚が泳ぐんだから 山には登らないで 動物が住むんだから 空飛ぶものは皆捨てて 鳥が飛び虫が飛びたいんだから じゃあ人は? 平らな所を歩けばいいんじゃないの? 車には乗るけど 歩いてるのは私と子供達だけ だから貴方は知らない この道沿いに在ったものと無かったもの