西島三重子 夕闇のふたり
夜明けを待つ橋の上に
ふと目を覚ました午後の陽差しの中に
思いのままふるまった後の身の置き場のなさに
重ね合わせ綴じるほころび
どんな理由も
陽が昇り
日が沈み
一通り平凡なこの日より先に進むことはない
疾(と)うに分かっている
見る夢
遠のく音
流れる水
止まることのない刻々
近付いては疎んじ遠ざける
同じような屋根が造られ
同じような目で窓の外を見る
11:02 2011/10/12水曜日
私はいらない ノーベル賞 在米国連 私は信じない 見えないウイルス 熱しても死なない細菌 精神の病 歴史の全て 海には行かないで 魚が泳ぐんだから 山には登らないで 動物が住むんだから 空飛ぶものは皆捨てて 鳥が飛び虫が飛びたいんだから じゃあ人は? 平らな所を歩けばいいんじゃないの? 車には乗るけど 歩いてるのは私と子供達だけ だから貴方は知らない この道沿いに在ったものと無かったもの