五輪真弓 - 悲しみにまかせて
無口に行く先は私の小さな海
閉ざされた空をかもめが低く飛ぶ
退屈なんて
きれいな口実で
退けたアナタの躊躇いが
出て行く私を見送る
無感情に打ち明ける憂い
私の海が揺れる
どこにもない
明日への予感
縺(もつ)れた思惑を
アナタの眼差しに探した
柔らかく包み込む理解という否定
煉瓦の道をひとり歩くと
私はただの通行人に過ぎなかった
枯葉は色褪せ
私のいる景色は惨めに黄昏ていく
アナタといた夏の砂が
今も体に残っている
ほろってみたり
口にじゃりじゃり含んでみたり
もうどんな感情も呼び戻せない
灰色の空にかもめが消え
私の小さな海は揺れる
2004年11月
The Grapes of Wrath Jhon Steinbeck
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Ⅰ
オクラホウマの赤い地方と灰色の地方の一部に最上の雨季が穏やかに巡って来た、そしてそれは脅えた土壌を切り刻みはしなかった。北斗七星が細い流れに十字を切り再び十字を切り直した。最上の雨季はトウモロコシを高くもたげ雑草群や
[…]
5 日前
