戦争は知らない
名を呼ぶと風が吹く
うしろを振り向けない
引き合う真っ直ぐの張り詰めた糸
躊躇わずに前に進む
小雨が降るように言葉がわたしに降った日
切れ切れのぼんやりした記憶
食器を投げ出し
捨てていいわ
と言えば
階段を見上げ蹲る人を想像(おも)うこともなかった
口を噤んで
仕舞い込んで
笑顔を絶やさず
ひとり卑怯でありたくない漂流
タヤスイコト
モウスグアエルと言おうと思った
文字の上に恐怖を乗せた権威者の固執
法の支配下人殺しは正当化される
安っぽい感傷に慣れ
自己愛に狎(な)れ
食器を飾る
わたしを投げ出し
捨てていいわ
と言えば
命を奪われた人の恐怖を想像(おも)うこともなかった
20:57 2010/08/08 日曜日
The Grapes of Wrath John Steinbeck(悲憤という葡萄)
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Ⅰ
オクラホウマの赤い地方と灰色の地方の一部に最上の雨季が穏やかに巡って来た、そしてそれは脅えた土壌を切り刻みはしなかった。北斗七星が細い流れに十字を切り再び十字を切り直した。最上の雨季はトウモロコシを高くもたげ雑草群や
[…]
1 週間前
