Park Yong Ha : LOVE Concert - 5 初めて出逢った日のように
居ても立ってもいられない
時が停まって動かない
それでもクリームで化粧を落とし
髪を梳(す)くと
鏡の中で人はまとも
終わりに達しない
さほど熱くはない
すっかり覚めもしない
透き間なく塞がるゲート
飽くまで待つ
いいかも知れない
乗りおくれた列車
トランクに詰めた実在の幻覚
気疎(けうと)い軌道から逸れ
無人駅のほこりに埋もれ
あるようにあり
朝に夕べに傍らに立つ影
扉を開けると
踏み出す地が消え
窓に穏やかな鉄格子
20:41 2010/08/09 月曜日