荒井由実 -雨の街を-
掌(てのひら)に握り締めたものを失くして
煩わされるものに取り囲まれ
そうすることができないことばかり引き寄せて
したいことは何でもできる果てしない草原を走る
予め淡い紫
夏までの定められた約束
黒味を帯びた紫のソテー
茄子の運命の果て
不名誉の土台に安定が築かれ
ゆりかごはそれでも揺らぐ
濡れた道が渇く
傘の手を離し
包み隠す布切れの袖を外す
足がぐらつく椅子のばらんす
旅の行方は定まらない
去って行った貴方(ひと)の行方は知れない
焼ける石ほど熱く身を焼く烙印
したいことは何もない果てしない草原を流離(さすら)う
20:32 2010/08/10 火曜日
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