西島三重子 冬のかもめ B面
年を取ればサミシイなんて教えないで
年を取らなくてもサミシイって知らない?
貴方はサミシイダロって言う
貴方がいるからサミシイノニ
貴方は束縛しないと云う
束縛されない、自由を私に・・・
私からは束縛する自由を貴方にと・・・
自由をおとこのために捨てるとおんなは幸福を感じたりもする
束縛されるとおんなは愛されていると思ったりもする
貴方を愛してあげてもいいけれど
愛はいつもおとことおんなを縛るものなのよ
おとことは寝るだけで、いい
恋なんか小説に書いてある、読めばいい
貴方を愛せと貴方は云う
愛してもいい
私は今日から
貴方は空を見たわ
赤い実を食べた
爪をいつもより丁寧に切った
窓の外を少しばかり長く見ていた
そぐわない本を読んでいる
ああ、なんか疲れるおんなでしょ
規定の一人に戻ることも出来ない
色褪せた寝台に身を横たえる
まるで物欲しそうな乞食
二人は流れを見失って何処に行き着くか分からない
岸は遠くなるばかり
サミシイ
サミシイ
サミシイ
サミシクナイ
サミシクナイ
サミシクナイ
愛しているとか、愛されていないとか決めるとサミシクナル
騙しているとサミシイテガミは届かない
貴方のジャマはしない、貴方のジャマができない
愛さない、愛したくない、愛している
私からは自由の束縛シカアゲラレナイ
13:59 2011/09/11日曜日
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