西島三重子 夕闇のふたり
引き受けなければならなかった
許さない綿を詰めた人形
手も足も胸もやわらかく虐げられ、解(ほぐ)れない
日は去り今も悲しみは横たわる
開けないままのあなたのノート
言葉が紙の上で縺れ白い画面が文字を呑み込む
委ねる紙も縋(すが)る紙も破り捨て
逃げられない九月の空は鈍く青い
泣くことも奪われ許さない許されない季節
山をあなたの血の色が塗る
ひとみを欠いた人形
こころを失ったモノの言い知れぬ感傷
目も耳も口も朽ち果て、私で在る
18:43 2011/09/23金曜日
The Grapes of Wrath Jhon Steinbeck
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Ⅰ
オクラホウマの赤い地方と灰色の地方の一部に最上の雨季が穏やかに巡って来た、そしてそれは脅えた土壌を切り刻みはしなかった。北斗七星が細い流れに十字を切り再び十字を切り直した。最上の雨季はトウモロコシを高くもたげ雑草群や
[…]
5 日前
