西島三重子 一瞬の夏
そっけなくて
不完全な私と
青空でなければならなかった人
愛せないと言っては試した
仕舞いに貴方は私を愛せなくなり
仕舞いに私が貴方だけを愛していたと
その瞬間に知りましたか
携帯に残した私の写真が微笑んで
貴方が愛した私達の子供が裂けた傷口の間で泣いています
壊れることを願いながら
壊れないようひとりくるくる舞った
切り刻んだ貴方の時
指で辿って
皮肉なゴールを抱き締める
貴方のいないこの後の私の朝
ひた走るだけの
2:21 2009/06/27 土曜日
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