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涸れた倦み

  • 認知に正誤はない - 「我が国では高齢化の進展とともに、認知症の人が増加しています。65歳以上を対象にした令和4年度(2022年度)の調査の推計、認知症の人の割合は約12%、認知症の前段階と考えられている軽度認知障害の人の割合は約16%とされ、3人に1人が認知機能にかかわる症状がある。」 「」は政府の広報の記述です。3人に1人も認...
    4 週間前

涸れた倦み

2010年10月17日日曜日

置物になった日

いいじゃないの幸せならば

白い居室にいる
白い衣装を纏(まと)っている
のっぺりとした顔をしている
見つめると翳り
つましい唇が残る
単純な機械とベルトコンベアー
単純な頭脳と従順な心
セットで売買される

天井に無数の水滴
何かが生産され何かが失われ
そうに違いない
なんにせよ
無心にその場所に立ち続ける
むずがゆい感情がある
押し殺さなければならない感情がある

白い居室にいる
白い衣装の袖の内側に手はない
足はある
白い長靴を履いている
長靴は横にだけ動く

なんとだだっ広い
人らしい影はある
目を凝らすとただの空間になる
会話はない
思いつかないこと
思い巡らさないこと
足だけ横に動かして
他は死ぬこと

水滴が落ちる
ダンボールの上
何かが生まれ失われ
天井に無数の水滴が
無心に呼吸しているだけでいいようだ
退化していく感情がある

2005年11月22日火曜日0:59:23