Ute Lemper The case continues
アナタに会いたい
少しも会いたくないと思ってみたり
やりきれない痛みが月を紅く染め
鎖に繋がれた星が揺れて
今夜が押し黙ったままです
近寄れない二人のくせに
足の裏の以外性まで知っている
アナタはわたしで
わたしはアナタで
同じような傾斜の坂を好んだ
アナタはわたしに与えるだけで
わたしはアナタに与えられるだけで
アナタの仕様も
わたしの仕様も
見えては来ない
アナタに走りよりたい
アナタから遠ざかりたいと思ってみたり
しがみつく古い器具が幕を下ろしたがり
可哀そうが水飛沫(みずしぶき)を上げて
アナタとわたしの夜明けに加担します
2007年11月14日水曜日10時23分